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神戸市立博物館「シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展、美しきアジアの玉手箱」 [美術館]

11月30日(月)   昨日は薄曇でしたが、比較的暖かな天候でしたので、神戸の美術館巡りをしました。①神戸市立博物館、②神戸ファッション美術館、③神戸ゆかりの美術館、④神戸市立小磯記念美術館の4館です。そのうち②と③は同一場所にあるので、実質は3ヵ所でした。

今回は、「神戸市立博物館」の記事をアップします。他の館は後日アップ致します。

車で行ったので、近くの駐車場へ入れました。ここは30分250円で、結局750円かかりました。
神戸市立博物館の近くは、12月3日から始まるルミナリエ会場です。昼間のルミナリエの様子です。
神戸ルミナリエ昼間JPG.jpg

神戸市立博物館の正面入口です。
神戸市立博物館1.JPG
アジア玉手箱.JPG

●シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展
 美しきアジアの玉手箱

場所:神戸市立博物館 
住所:神戸市中央区京町24番地
電話:078-391-0035
期間:2009年9月19日~12月6日

博物館に入ると、記念撮影用の「烏図」が迎えてくれます。
神戸市立博物館2.JPG
まばゆい金地に描かれた烏の大群は少し不気味ですね。誰が何の為に描いたかは不明です。江戸時代(17世紀前半)の作で、シアトル美術館の代表的作品です。

【パンフレットの紹介文】
 1933年に設立されたシアトル美術館は、世界中の美術品を網羅するアメリカ屈指の美術館です。
その中核は、西海岸で最大級を誇る東洋美術コレクション(約7000)で、今回この中から精選された98件が、シアトルの姉妹都市・神戸(1957年提携)にやってきます。同館のコレクションがまとまったかたちでアメリカ国外で公開されるのは世界で初めてです。
 日本美術では、鎌倉時代の仏教絵画「地獄草紙断簡」や、蓋裏に玉手箱を開けようとする浦島を描く「浦島蒔絵手箱」、琳派の巨匠・本阿弥光悦と俵屋宗達の合作「鹿下歌和歌巻」、圧倒的な存在感を放つ屏風絵「烏図」などの名品が里帰りします。(中略)
 多彩な国や時代の名品がぎっしりとつまった、「美しきアジアの玉手箱」と呼ぶにふさわしい珠玉のコレクションを存分にお楽しみください。

パンフレットの中の写真から、いくつかご紹介します。
五美人図 葛飾北斎筆、江戸時代・文化年間頃(1804-1818)
アジア・五美人.jpg
同じ場所にはいない5人の女性を描いています。北斎が歌麿風な優雅な表現を得意としていた頃の作品で、空想的に仕立てられています。

鹿下絵和歌巻(部分) 本阿弥光悦書・俵屋宗達画、桃山時代~江戸時代
アジア・鹿下絵.jpg
能書家の本阿弥光悦と大画家の俵屋宗達のコラポレーションです。新古今和歌集の恋うた12首ですが、本来は20mを超す28首の大作でしたが、断簡されて分蔵されています。

地獄草紙断簡 咩声地獄(部分) 平安時代末期~鎌倉時代初期
アジア・地獄.jpg
生前に動物をイジメ殺生すると、死後その動物に打ち悩まされる、という情景。

※このような日本の美しい優秀な美術品が、大量に外国に流出していることに驚きました。

【この展覧会は、全国を巡回します】
・東京・サントリー美術館:2009.7.25~9.6
・山梨県立美術館:2009.12.23~2010.2.28
・静岡・MOA美術館:2010.3.13~5.9
・福岡市美術館:2010.5.23~7.19

※この展覧会の招待券は、「滋賀ガイド」のサイトからいただきました。

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