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みんぱくゼミナール「変身の美学・イヌイットと北西海岸先住民のアートの世界」 [イベント]

11月25日(水)    11月21日に万博公園の紅葉見物に行った時、偶然、園内の国立民俗学博物館で、特別展の関連として標記のゼミナールを開催していましたので、拝聴しました。

●国立民族学博物館
住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1
電話:06-6876-2151
みんぱく: http://www.minpaku.ac.jp/
みんぱく1.JPG

●特別展「自然のこえ命のかたち~カナダ先住民の生みだす美~」
期間:2009年9月10日~12月8日
休館日:水曜日。観覧料:大人830円
みんぱく2.JPG

 本展示は、カナダ文明博物館の巡回展「カナダの先住民族」と本館所蔵のカナダ先住民版画などから構成されています。カナダの先住民文化の歴史的かつ地理的な多様性を紹介する巡回展を核とし、これまで民博の研究者がカナダにおいて収集してきたイヌイットと北西海岸先住民の版画などアート作品をあわせて展示します。(パンフレットから抜粋)

パンフレットの表と裏です。
みんぱくパンフ1.JPGみんぱくパンフ2.JPG

◎第378回みんぱくゼミナール(特別展関連)
場所:国立民族学博物館講堂
日時:平成21年11月21日、13時30分~15時
講師:大村敬一(大阪大学准教授)
無料
タイトル:変身の美学~イヌイットと北西海岸先住民のアートの世界~

1.はじめに
  1-1.カナダのイメージ
  1-2.カナダで忘れてはならないこと
  1-3.今日の主題
2.カナダ先住民
  2-1.カナダ先住民とは誰か?
  2-2.カナダ先住民の慨史
3.合体と変身と分割表現:北西海岸先住民のアートの世界
  3-1.北西海岸先住民のアートの背景(1)豊かな森林資源と卓越した木材
加工技術
  3-2.北西海岸先住民のアートの背景(2)豊かな海産資源と複雑な階層社会
  3-3.二つの様式:形式的様式と象徴的様式
  3-4.変身と合体と反復:象徴的様式の特徴
  3-5.分割表現の背景:変身仮面が繋げる神話の世界
4.変身の哲学:イヌイットのアートの世界
  4-1.語りの伝統:イヌイット・アートの背景
  4-2.生きることへの洞察:「思慮」あるものの見方
  4-3.関係的本質主義:「関係」としての「魂」の不死性
  4-4.イヌイットにとっての「変身」の意味
  4-5.「愛情」と笑い:「真なるイヌイット」の理想
  4-6.「笑い」の大切さ:必ずしも誰しもがいつも「思慮」と「愛情」を
      抱けるわけではないからこそ
  4-7.生きることの歌:イヌイット・アートの魅力
5.変身の美学:変わりゆくことの痛みを超えて
  5-1.先住民運動の果実の背景にある努力
  5-2.変身の美学:変わりゆくことの痛みを超えて

※スライド写真を多く使用しての講演でしたので、理解しやすかったです。

※「みんぱくゼミナール受講証」
 ゼミナール会場に入場する際、「みんぱくゼミナール受講証」をいただきました。国立民族学博物館では、毎月第3土曜日に、ゼミナールを開催しています。この受講証を提示すれば、自然文化園には無料で通行できます。そして、10回受講すれば、記念品がもらえるそうです。
みんぱく受講票.JPG

私は、このようなゼミナールが続いていることを初めて知りましたので、今後は利用しようと思っています。
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