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奈良国立博物館「第61回正倉院展」 [美術館]

11月13日(金)   11月10日に正倉院展を観てきました。会期末近かったので大変な入場者で、芋の子を洗うような状況でした。イヤホンガイドが500円でありましたが、あまりの混雑でしたので、私は借りませんでした。
これは、観覧券です。
正倉院展券.jpg

●第61回正倉院展 御即位二十年記念

会期:平成21年10月24日~11月12日
観覧料:一般1,000円

秋の風物詩である本年の正倉院展は、北倉11件、中倉25件、南倉28件、聖語蔵3件の総計66件の宝物が出展されました。このうち初出陳は12件です。

本年は天皇陛下御即位二十年を記念して、会期も20日間に延長され(通年は17日間)、聖武天皇・光明皇后ゆかりの宝物をはじめ、遊戯具、武器、佩飾品、楽舞関係の宝物、儀式具、仏具、文書等厳選された名品が出展されました。

1.聖武天皇遺愛の宝物
 聖武天皇の七七忌(四十九日)の756年6月21日、光明皇后によって、遺愛品六百数十点と六十種類の薬物が東大寺大仏に献納されました。これが正倉院宝庫の基礎となりました。

光明皇后の自筆の楽毅論(がっきろん)
正倉院・楽毅論.jpg

白色の螺鈿と赤色の琥珀のコントラストが美しい平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)
正倉院・平螺鈿背円鏡jpg.jpg

重厚なシタンの地に華やかなモザイク文様を施した紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)
正倉院・紫檀木画.jpg

漆背金銀平脱八角鏡(しっぱいきんぎんへいだつのはっかくきょう)
正倉院・漆背金銀平脱.jpg

2.楽器・遊戯具
 弦楽器・管楽器・打楽器には、当時のさまざまな工芸技術がみられます。
大陸から伝来した桑木木画碁局は、盤面の桑の美しい木目、撥るやヤコウガイの装飾が見事
正倉院・桑木木画.jpg

3.刀剣と刀子・佩飾品(はいしょくひん)
 正倉院宝庫には大刀・刀・手鉾などが数多く伝わっています。

4.楽舞に用いられた品々
 東大寺の法要に使用された楽舞の面、舞い手の装束、演奏者の衣装、楽器などが伝えられています。
伎楽面・力士
正倉院・伎楽面jpg.jpg

5.儀式に用いられた品々
 儀式に用いられた鋤や箒、それらを置く台の敷物や帯などが残されています。

6.供養具と献物几・献物箱
 花形の角をつけた鹿を大胆にあしらった異国情緒あふれる金銀花盤
正倉院・金銀花盤.jpg

7.文書(もんじょ)
 奈良時代の官立写経所の帳簿類が一括して残っています。

8.聖語蔵の経巻
 正倉院宝庫の南隣にある聖語蔵には、約五千巻の経巻が納められています。

【正倉院展について】
 正倉院展は昭和21年(1946)に始まりました。奈良国立博物館での開催は今年で61回目ですが、東京国立博物館で開催された3回を含めれば64回目の開催となります。
 正倉院宝庫は勅封によって厳重に守られ、古来行われた曝凉(ばくりょう=虫干し)の伝統に則り毎年秋にのみ開封されます。正倉院展はこの期間に合わせて行われ、毎年70件の宝物が出陳されます。
 約9,000件の宝物があるので、毎年初めて出陳される宝物が多いです。

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