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奈良・唐招提寺(1)金堂大修理後の一般公開 [行楽]

11月14日(土)   11月10日に奈良の唐招提寺へ行ってきました。
世界遺産に登録されている金堂と3仏像の約10年におよぶ大修理が終わり、11月1日に落慶法要が行われ、11月4日から一般公開されました。
 金堂は、平安、鎌倉(2回)、江戸、明治、平成の合わせて6回修理されています。大修理は江戸、明治につづき3回目となりました。

●唐招提寺

律宗・総本山
本尊:盧舎那仏(国宝)
創建:天平宝字3年(759年)
開基:鑑真(688-763)、 中興:覚盛
住所:奈良市五条町13-46
電話:0742-33-7900
http://www.toshodaiji.jp/

駐車場(500円)に車を入れ、拝観料(600円)を払って、南大門をくぐると、真正面に「金堂」が見えます。
唐招提寺・金堂.JPG

南大門をくぐって、すぐ左側に「世界文化遺産記念碑」が確認できます。平成10年(1998)に登録されました。
唐招提寺世界遺産.JPG

広い参道を金堂に進みます。
唐招提寺・金堂2.JPG唐招提寺・金堂3.JPG

金堂軒組
唐招提寺・金堂軒組.JPG

金堂鴟尾(しび)
唐招提寺・金堂鴟尾JPG.jpg

「金堂」の創建年代には諸説ありますが、今回の大修理において、最先端の材木の年輪で伐採年を調べ、樹皮が残っていた3本の垂木から781年に伐採されたことが分かりました。創建年代が780年代以降であることが科学的に明らかになりました。

寺院は、通常、金堂から建造されますが、鑑真は戒律を教えるのが目的で渡航したので、最初に「講堂」を移築し、僧侶に戒律を教え、その後「食堂」、「僧房」、「金堂」、「塔」の順で作ったと思われます。「金堂」は鑑真の死後、弟子の如宝が建立しました。

金堂内には、中央に本尊の盧舎那仏坐像(国宝)、向かって左に千手観音立像(国宝)、右に薬師如来立像(国宝)、まわりには梵天・帝釈天・四天王立像(6躯とも国宝)の護法神が配置されています。
金堂は、奈良時代のものとしては、唯一現存するものです。

唐招提寺国宝仏.jpg
(千手観音と盧舎那仏。絵葉書より転載)

◎盧舎那仏坐像(国宝・天平時代)
 像高3.4m、台座全高2.0m、光背高さ5.15mの大作です。台座の内面に漆部の名前が書かれています。乾漆造りです。

◎千手観音立像(国宝・天平時代)
 像高5.36mの木心乾漆作りです。現在は911本の小脇手が確認できています。

◎薬師如来立像(国宝・天平時代)
 昭和47年2月の修理の時、左手の中から延暦15年(796)鋳造された古銭が出てきたので平安時代の造立が判明した。木心乾漆造りです。

これら3像は、巨大であり、間近で観れば圧倒されました。

※唐招提寺の「金堂」以外の堂宇については、後日にアップします。

唐招提寺







タグ:寺院
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