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興福寺国宝特別公開2009「お堂でみる阿修羅」 [イベント]

10月18日(日)   昨日、標記の特別公開を観に、奈良の興福寺まで行ってきました。

興福寺パンフ1.jpg

●「国宝阿修羅展」帰山記念・興福寺国宝特別公開2009お堂でみる阿修羅

住所:奈良市登大路町48
http://www.kohfukuji.com
拝観場所:興福寺の「仮金堂」及び「北円堂」
公開期間:10月17日~11月23日
拝観料:一般1,500円

昨日は、朝から雨模様であったが、年一回だけの南円堂特別開扉とも重なり、興福寺境内は多くの人で賑わっていました。朝日新聞によると、初日の入場者は4,900人とのことです。
私は、11時ごろより「仮金堂」に20分、「北円堂」に50分、「南円堂」に45分ならびました。15時半には「仮金堂」の行列は解消されていました。

【興福寺の歴史】
 天智天皇8年(669)に藤原鎌足が造立した釈迦三尊像を安置するために、夫人の鏡女王が京都山科の私邸に建てた「山階寺(やましな)」を始まりとする。その後飛鳥厩坂の地に寺を移し、「厩坂寺(うまやさか)」と称した。都が平城京へ移されるに及んで、平城京左京三条七坊のこの地に移し「興福寺」と名付けた。この年を和銅3年(710)とする。その後、天皇や皇后、藤原氏の人々の手によって次々に堂塔が建てられ整備された。奈良時代には四大寺、平安時代には七大寺の一つに数えられた。特に摂関家藤原北家との関係が深かったために手厚く保護され、寺勢はますます盛んになった。

拝観券売場の横に掲げられた掲示板です。
興福寺あいさつ.JPG

仮金堂
 江戸期仮金堂の老朽化が進んだ為、講堂跡に昭和の仮金堂が建立されました。平成27年に中金堂が復興されるまで、興福寺の金堂としての役目を持ちます。本尊釈迦如来坐像、薬王・薬上菩薩立像(重文)、康慶作の四天王立像(重文)を安置。
興福寺仮金堂2.jpg
(従来の仮金堂の内部)

 この特別公開の期間中のみ、平素は「国宝館」に安置されている十大弟子像(国宝)、八部衆像(国宝)を仮金堂で一緒に安置しています。
興福寺仮配置.JPG

国宝「阿修羅立像」は、八部衆の一つで、中央の釈迦如来坐像の前に安置されています。
興福寺阿修羅.jpg
(阿修羅:脱活乾漆造、像高153.4cm、奈良時代、天平6年=734年)
阿修羅は、古代インド神話に登場する軍神で、最高神インドラに戦いを挑む激しい怒りの姿で表される。仏教に帰依して守護神となってからは、その激しさで仏教を守る役割を担うことになる。しかし、興福寺の阿修羅は3つの顔と6本の手をもつ異形であるが、直立する八頭身という見事なプロポーションで細身の美少年です。

中央奥に見えるのが「仮金堂」です。
興福寺仮金堂.JPG

今回の「仮金堂」拝観入口です。
仮金堂.JPG

北円堂 (国宝。創建721年、再建1210年)
 北円堂は養老4年(720)に亡くなった藤原不比等の菩提のために、元明太上天皇と元正天皇が建立を発願し、長屋王に命じて一周忌にあたる翌年の8月3日に完成させた。八角堂は廟堂としての意味をもつ。その後焼失したが、1210年に復興された。興福寺伽藍で今残る堂宇の中で最も古い。

興福寺北円堂1.JPG

国宝「弥勒如来坐像」運慶作、木像、141.9cm、鎌倉時代:1212年頃。
興福寺北円堂弥勅如来asahi.jpg(写真はasahi comより)

北円堂の拝観後、外から撮影。弥勒如来坐像と国宝・無箸菩薩立像が確認できる。
興福寺北円堂2.JPG

北円堂には、国宝・四天王像(木心乾漆造、平安時代:791年頃)も安置されています。

※興福寺の境内図
興福寺地図.jpg

※今回の特別公開では、一堂に会した多くの国宝を観る事が出来、幸せな気分になりました。

タグ:寺院

第40回花と彫刻展(2) [イベント]

10月17日(土)   15日にアップした、この展覧会の続きです。総出品数は、78点と多いですが、記事は今回で終了させていただきます。(撮影は、10月13日です)

10月15日の「第40回花と彫刻展」(1)の記事は、こちらです。

●第40回花と彫刻展
会場:大阪市靭公園(東園)
期間:10月15日~11月3日
無料

靭公園の東園の並木道です。この左側に彫刻が設置されています。
彫刻1.JPG

並木道の中ほど中央に、丸い設置場所があり、彫刻が約10点並んでいます。
彫刻2JPG.jpg彫刻3.JPG

13日の撮影の為、15日開催に向けて、花壇の整備が進められています。
彫刻4JPG.jpg

「TOGE HANA」(河島弘明)&プラスワン
彫刻TOGEHANA.JPG

「くつろぐ」(川合敏久)
彫刻くつろぐJPG.jpg

「ジャンケンポン」(山下 毅)
彫刻ジャンケンポンJPG.jpg

「ねこサミット・・その後」(堀川るり子)
彫刻ねこサミットJPG.jpg

「読書」(浜元吉市)、           「連鎖」(結城幸夫)
彫刻読書.JPG彫刻連鎖.JPG

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「日本オーストリア交流年2009」と「日本ハンガリー交流年2009」切手発行 [切手]

10月16日(金)   本日、標記2件の特殊切手が発行されましたので、ご紹介します。(郵便事業㈱の資料から)

●日本オーストリア交流年2009

発行日:平成21年10月16日(金)
料額:80円×10種類
発行数:1,300万枚(130万シート)
版式・刷色:オフセット6色
シート構成:10枚(縦5枚×横2枚)

日本とオーストリア間の外交関係開設は、「オーストリア・ハンガリー二重帝国」時代の1869年(明治2年)10月18日に修好通商航海条約を締結したことに始まり、本年(2009)で140周年を迎えます。
これを記念し、両政府は、本年を「日本オーストリア交流年2009」と銘打ち、文化・芸術・観光・青少年交流・科学技術・経済など幅広い分野における両国間の交流イベントを開催し、更なる両国の相互理解と結びつきを深めることを目指します。

【切手デザイン】
この切手は、両国の近代画家による女性の絵画を題材として、それぞれ1点を選定し、共通のデザインとして、両国で共同発行します。(①・②の切手)
また、日本発行の切手シートには、オーストリアを紹介する題材の切手8種類を併せて発行します。(③~⑩の切手)

①エミーリエ・フレーゲの肖像
 ウィーン世紀末を代表する画家グスタフ・クリムト(1862-1918)による彼のパートナーのエミーリエ・フレーゲの肖像画。
(Gustav Klimt 1902年作、所蔵:ウィーンミュージアム)
オーストリア1.jpg

②秋の粧(あきのよそおい)
 近代日本を代表する女性日本画家上村松園(1875-1949)によるとしかさの女性と若い娘の二人の美女を描いた美人画。
(上村松園 1936年作、所蔵:西宮市大谷記念美術館)
オーストリア2.jpg

③ウィーン美術史美術館
 ハプスブルク家が収集した約40万点のコレクションを中心とするヨーロッパ有数の美術館。
④オーストリア皇妃エリザベートの肖像
 ”シシィ”の愛称で親しまれる皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇妃エリザベートの肖像画。
(Franz Xaver Winterhalter 1865年作、所蔵:ウィーン家具博物館)
オーストリア3.jpg

⑤⑥メルク修道院(世界遺産)
 2000年に世界遺産に登録された「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」の一部を成す、11世紀に建立された修道院。
オーストリア4.jpg

⑦モーツァルトの肖像画(部分)
 ザルツブルク出身のオーストリアを代表する世界的作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの肖像画。
⑧ザルツブルク風景(世界遺産)
 紀元前から栄えているオーストリア北西部の都市で、旧市街と歴史的建造物が「ザルツブルク市街の歴史地区」として、1996年に世界遺産に登録された。
オーストリア5.jpg

⑨⑩ハルシュタット風景(世界遺産)
 「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」として、1997年の世界遺産に登録されたオーストリア中部、ザルツカンマーグート地方の町並み。
オーストリア6.jpg


【シート背景】ウィーン磁器工房の花瓶と「秋草蒔絵折敷」
 両国を代表する工芸品として、18世紀から続くオーストリア・ウィーン磁器工房で1817年に制作された花の絵が描かれた磁器の花瓶と16世紀の日本で制作された折敷に描かれた秋草の蒔絵。
(ウィーン磁器工房の花瓶 1817年作、所蔵:ウィーンミュージアム
 「秋草蒔絵折敷」16世紀、所蔵:MOA美術館)
オーストリアシート.jpg

◎切手帳
発行日:平成21年10月16日
発行部数:3万部
発行価格:1,500円(切手800円含む)
オーストリア切手帳1.gifオーストリア切手帳2.gif

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●日本ハンガリー交流年2009

発行日:平成21年(2009)10月16日(金)
料額:80円×10種類
発行枚数:1,300万枚(130万シート)
版式・刷色:オフセット6色
シート構成:10枚(変形)

日本とハンガリ間の外交関係は、「オーストリア・ハンガリー二重帝国」時代の1869年(明治2年)に始まり、本年(2009年)で140周年を迎えます。その後、第一次世界大戦後には、ハンガリー王国として1921年(大正10年)に外交関係が樹立されました。
また、第二次世界大戦後は、1959年(昭和34年)8月に外交関係を再開し、本年で50周年を迎えます。これを記念し、「日本ハンガリー交流年2009」として、石井幹子氏デザインによるエリザベート橋の常設ライトアップなど、両国間で様々な交流イベントが開催されます。

【切手デザイン】
この切手は、両国の工芸品、織物、風景のカテゴリから題材を1つずつ選定し、共通のデザインとして、ハンガリー切手デザイナーPeter BERKY(ベルキー・ペーテル)氏のデザインにより両国で共同発行します。(①~⑥の切手)
また、日本発行の切手シートには、日本切手デザイナー森田基治のデザインによりハンガリーを紹介する題材の切手4種類を併せて発行します。(⑦~⑩の切手)

①ティサフレドの水筒
 1876年に製作されたハンガリー・ティサフレド地方の伝統的な水筒。お酒などの飲み物を入れて持ち運ぶためのものです。
(所蔵:国立民族博物館)
ハンガリー1.jpg

②色絵月梅図茶壷
 野々村仁清は、京焼色絵陶器の完成者として名高い江戸時代前期の陶工です。切手の題材であるこの茶壷は、仁清の色絵茶壷の中でも代表作として名高い作品で、国の重要文化財に指定されています。
(作:野々村仁清、所蔵:東京国立博物館)
ハンガリー2.jpg

③マチョー刺繍
 ハンガリーは刺繍が盛んであり、その代表的な地域の一つ、マチョー地域の中心地であるメズクベシュディ市で製作されたものです。18世紀にエプロンに施された刺繍の模様を1981年に複製されました。
(所蔵:メズクベシュディ市マチョー民族工芸コレクション)
ハンガリー3.jpg

④鶴に竹文様の刺繍
 鶴と竹は、吉祥を表す日本の伝統的文様です。切手の鶴に竹文様の刺繍は、ハンガリー・日本友好協会会長Judit Vihar(ヴィハル・ユディット)氏が所有する着物に用いられているものです。
ハンガリー4.jpg

⑤富士山
 富士山は、静岡県と山梨県にまたがる標高3,776メートルの活火山で、日本で最も高い山です。古くから歌や浮世絵の題材となるなど日本人に親しまれているこの山は、日本を代表する山として、海外でも知られています。
(撮影:大山行男氏)
ハンガリー5.jpg

⑥エリザベート橋
 ブタペスト市内に架かる1903年に建てられた吊り橋です。戦争により1945年に爆破されますが、1964年に現在の姿として再建されました。ハンガリー人の間で今でも高い人気を誇る、ハプスブルク家のエリザベート皇后の名を冠したこの橋は、日本及びブダペスト市が共同で行う2009年最大の事業の一つとして橋のライトアップが行われます。
(照明デザイン:石井幹子氏、撮影:Jozef HAJDU氏)
ハンガリー6.jpg

⑦⑧ハンガリー国会議事堂(世界遺産)
 世界遺産「ドナウ河岸・ブダ城地区とアンドラーシ通りを含むブダペスト」の一部を成す、世界で3番目に大きな国会議事堂です。1885年に建築が開始され、ハンガリー定住1000年祭にあたる1896年には落成記念式典が催されました。最終的な完成は1904年となります。設計はハンガリー人の有名な建築家であるImre Steindl(シュタインドル・イムレ)氏によるものです。
(撮影:Jozsef HAJDU氏)
ハンガリー7.jpg

⑨⑩ヘレンド磁器
 1826年にヘレンド村で開窯し現在に続く、伝統の職人芸が生み出すヘレンドの磁器は、世界的に有名な磁器です。
切手には、Zsigmond Kisfaludy Strobl(キシュファルディ・シュトロブル・ジグモンド)氏がデザインした有名な像である”The Old Hussar”を基とした’Hussar Examining His Blade’像(⑨の切手)とヘレンドにおいて19世紀頃製作されたデザインを基に、1970年代に完成した特殊デザイン工房で複製されたセーブル風の羊頭の取手がついた壺(⑩の切手)を主題としています。
ハンガリー8.jpg

⑨⑩の切手の背景には、Mor Fischer(フィッシャー・モール)氏が1864年にデザインした貝の形をしたお皿を配しています。
(所蔵:オーストリア工芸美術館・背景の皿)

ハンガリーシート.jpg

◎切手帳
発行日:平成21年10月16日(金)
発行部数:3万部
発行価格:1,500円(切手800円含む)
ハンガリー切手帳1.gifハンガリー切手帳2.gif
 

第40回花と彫刻展(1) [イベント]

10月15日(木)   本日より大阪市靭公園で開催されている「花と彫刻展」をご紹介します。
 大阪市と大阪彫刻家会議では、”緑豊かなまちづくり”の一環として、「花と彫刻展」を昭和43年より共催で、毎年開催しています。本年は、40回目となります。

花と彫刻1.JPG

●第40回花と彫刻展

開催場所:大阪市西区の靭公園(東園)
開催期間:10月15日~11月3日
出品数:78作品

撮影したのは、10月13日の朝です。まだ準備中で、彫刻は設置されていましたが、その周りを囲む草花はこれからです。秋の草花を約1万株植えるそうです。

今回は、多くの彫刻の中から、「裸婦」に絞って掲載します。

①カナミ(岩谷誠久)            ②カリアチード(高橋宏至)
花と彫刻展1カナミ.JPG花と彫刻展2カリアチード.JPG

③薫風(菊川晋久)             ④夏萠(田村晴江)
花と彫刻展3薫風.JPG花と彫刻展4夏萌.JPG

⑤爽秋(石橋整一)             ⑥月衣(九後 稔)
花と彫刻展5爽秋JPG.jpg花と彫刻展6月衣.JPG

⑦adagio(高砂晴光)           ⑧大地の気(播間 清)
花と彫刻展7adagio.JPG花と彫刻展8大地の気.JPG

⑨ポーズ(岡嶋祥介)            ⑩あ~ちゃん(川瀬 清)
花と彫刻展9ポーズ.JPG花と彫刻展10あ~ちゃん.JPG

⑪再生(城 ケイ子)            ⑫そよ風の歌(住田新平)
花と彫刻展11再生JPG.jpg花と彫刻展12そよ風の歌.JPG

⑬翔(酢谷 宏)
花と彫刻展13翔.JPG
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HP Japan Women's Open Tennis 2009 (第1回) [テニス]

10月14日(水)   昨日、HPオープンを観に行って来ました。8時30分から20時15分までの長時間、大阪の靭テニスセンターにいたことになります。センターコートと第1コートを行き来して、合計7試合も観戦したことになります。以下に貼付した写真は、遠くから撮ったので、ぼやけている事をご容赦下さいね。

●HP Japan Women's Open Tennis 2009 (通称:HPオープン)

開催期間:本戦10月12日より18日まで(予選10月10日から12日)
会場:大阪・靭テニスセンター
観戦料:自由席一日3,000円
http://www.hp-open.com/

国際女子テニス連盟(WTA)のカテゴリー・インターナショナルシリーズ賞金総額22万ドルの大会が、「HP OPEN]の名称で、大阪の靭テニスセンターで開催されました。
 この大会は、昨年度までは東京の有明テニスの森で毎年開催されていました「JAPAN OPEN]の中の女子の大会として、そのグレードはWTAのTier3 大会として開催されていた大会が、今年からの新しいWTAの年間計画の中で、「JAPAN OPEN」の翌週に新たに大阪で開催される事になりました。
 大阪で世界の一流選手のプレーが観られるので、大変嬉しく楽しみにしています。

大会のカタログ(800円)とチラシです。
HPオープンカタログ.jpgHPオープンチラシ.jpg

①センターコート第1試合:Chanelle SCHEEPERS(RSA) vs Kurumi NARA(JPN)
 勝者:奈良くるみ(17歳) 7-6、4-6、6-2
 奈良くるみは、世界スーパージュニアでは2007年優勝、2008年準優勝している現役の高校生です。今春プロに転向。小柄であるが軽快なフットワークが特徴。
ワイルドカード出場の奈良は、予選から進出したシャネル・シェパーズをフルセットの末、破り2回戦へ進出した。
HPオープン奈良.JPGHPオープン奈良2.JPG

②第1コート第2試合:Sophie FERGUSON(AUS) vs Aleksandra WOZNIAK(CAN)
 勝者:アレクサンドラ・ウォズニアク(22歳) 6-1、7-5
 第6シード(世界ランク31)のウォズニアクは、予選から進出した相手をストレートで退けました。
HPオープンWOZNIAK.JPG(ウォズニアク)

③センターコート第2試合:Carolina WOZNIACKI(DEN) vs Ayumi MORITA(JPN)
 勝者:キャロライン・ウォズニアッキ(19歳) 6-4、6-1
 この二人は、同年齢でライバルでもあり、仲良しでもある。しかし、現在二人の差は歴然としています。第1シード(世界ランク6)ウォズニアッキは、2004年と2006年に世界スーパージュニアで優勝し、2008年ジャパンオープンで優勝、今年の全米オープン準優勝。一方、森田あゆみは、世界ランク75位で、2006年世界スーパージュニアではウォズニアッキと組んでダブルスで優勝。杉山愛引退後の日本女子を背負う存在です。
HPオープン森田2.JPG

④第2コート第3試合:Samantha STOSUR(AUS) vs Alexandra PANOVA(RUS)
 勝者:サマンサ・ストーサー(25歳) 6-2、6-4
 第3シード(世界ランク15)は、予選から進出のパノヴァをストレートで下しました。負けたパノヴァの11日予選の試合を観ています。その時もでしたが、一番露出度の多い衣装で楽しませてくれました。
左がパノヴァ、右がストーサー
HPオープンPANOVA2.JPGHPオープンSTOSUR.JPG
HPオープンSTOSUR2.JPG(ストーサー)

⑤センターコート第3試合:Kimiko DATE KRUMUM(JPN) vs Jill CRAYBAS(USA)
 勝者:ジル・クレーバス(35歳・世界ランク83) 6-2、2-6、6-4
 ワイルドカード選出のクルム伊達公子(39歳・世界ランク96)は、今回で5週連続ツアー出場となります。韓国オープンでは13年ぶりにツアー優勝、先週の楽天ジャパンオープンでは左股関節を痛めています。この日の試合は疲労の蓄積か、動きが鈍く、第1セットを簡単に落としました。観ていて今日は勝てないと思いました。1セット終了後、メディカルブレイクをとり、出てきた時には太腿にサポーターを巻きつけ、少し引きずりながら登場しました。そこで伊達のリズムが戻り、第2セットを取り、ファイナルに持ち込みました。しかし、腿の痛みがとれず、惜敗しました。この試合の途中からは、引退した杉山愛も観戦していました。(右の写真で、サポーターが確認できますね)
HPオープン伊達1JPG.jpgHPオープン伊達2.JPG
HPオープン伊達3.JPG

⑥センターコート第4試合:Galina VOSKOBOEVA(KAZ) vs Marion BARTOLI(FRA)
 勝者:マリオン・バルトリ(25歳) 6-3、7-5
 第2シード(世界ランク12)バルトリは、ストレートで相手を下しました。彼女のサービスをする前の姿勢に特徴がありますね。
HPオープンBARTOLI.JPG(バルトリ)

◎HP Evening CONCERT (FM OSAKA)
 18時45分から19時まで、センターコートで「福井 舞」のミニコンサートがありました。予定では30分間でしたが、試合進行が遅れていたので、縮小されたようですね。残念ながら、私は彼女のことを知りません。

イベント会場では、杉山愛のサイン会をやっていました。
HPオープン杉山JPG.jpg

⑦センターコート第5試合:Akiko MORIGAMI(RUS) vs Anastasia RODIONOVA(RUS)
 勝者:森上亜紀子(29歳) 6-4、4-6、6-2
 今大会前に杉山愛に続き、今季限りの引退を発表した森上は、ツアーとしては今大会が最後となります。膝の怪我で悩まされ、昨年手術をしたが思わしくなく、この日もシップを貼っていました。試合は予選から上がってきたロディオノワをフルセットの末破りました。本人も久しぶりに満足のいく試合だったそうです。2007年にはプラハ大会でツアー初優勝しました。(日本人7人目)
HPオープン森上1JPG.jpgHPオープン森上2.JPG


※観客数が少なくて、プレーヤーに申し訳ない気がしましたね。PR不足ですので、招待券を多く出せばよいのにと思いました。
※テレビとは違い、生で観ると迫力がありますね。
※再来週には、ここで世界スーパージュニア選手権が開催されます。楽しみですね。

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グレースフールの「甲子園アイビーロール」 [グルメ]

10月13日(火)    先日、「SSOK]ソックへ買物に行きました。「SSOK]は繊維総合卸機構のことで、ソックの愛称で呼ばれています。箕面船場の旧繊維団地内にある現金問屋で、衣料品以外にも生活関連用品も取扱っており、百貨店のような所です。
その北館の1階の食料品売場で、標記のロールケーキがあったので、迷わず購入しました。

●「甲子園アイビーロール」 850円、長さ150、幅88、高さ60

製造者:グレースフール㈱クック良品CS
住所:兵庫県尼崎市昭和通1-12-4
電話:06-4868-3117

アイビーロール1.JPGアイビーロール2.JPGアイビーロール3.JPG

SSOKの売場のキャッチフレーズが「甲子園球場の蔦(ツタ)をイメージしたロールケーキ」、タイガースファンであり、かつロールケーキに嵌まっている私は、見ると買わざるを得ません。
甲子園球場の蔦は、現在リニューアルしたので、なくなっています。蔦は、英語で「アイビー」というので、この名前がついたのでしょうね。
アイビーロール4JPG.jpg

グレースフールの「甲子園ロール」は、ららぽ~と甲子園内の店で売られているそうですが、この「甲子園ロール」は、タイガースの虎の縞模様を模したロールケーキとなっています。
アイビー甲子園ロール.jpg(甲子園ロール)

【原材料】卵、生クリーム、砂糖、小麦粉、ハチミツ、牛乳、バター

※「甲子園ロール」で検索すると、他にも同名のロールを出している店があると判明。
 「パティスリー・ベルン」と「アンシャンテ甲子園工房」です。

※今回の「甲子園アイビーロール」は、巻き込みが解け易く、味も普通でしたね。阪神タイガースファンなら、美味しいと食べると思いますね。
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the earth ジ・アース カフェ&トラットリア [グルメ]

10月12日(月)   昨日、御堂筋カッポへ行き、遅い昼食を食べた店をご紹介します。
緑豊かな靭(うつぼ)公園に面したお店です。靭公園に面して同じような飲食店が5~6軒並んでいます。

the earth ジ・アース カフェ&トラットリア

住所:大阪市西区京町堀1-13-2 藤原ビル1F
電話:06-6445-6262
営業時間:11:30~翌5:00
http://www.earthcafe.jp
ジアース1.JPG

雰囲気の良い店で、オープンテラスもあり、公園の緑の中にいるような環境です。この日も、若者のカップルや若い女性同士の客で、ほぼ満員でした。難を言えば、隣の席が近過ぎるということですね。

ランチメニューは、800円から1,300円です。
・スペシャルランチA・・・・・1,300円
・パスタランチ・・・・・・・・・・800円
・サラダランチ・・・・・・・・・・800円
・メインディッシュランチ・・・1,000円

私は、スペシャルランチを注文しました。
・プチドリンク(オレンジジュース、赤ワイン、白ワイン、スパーリングワインから選択)
スープorサラダ
・パスタとパンorリゾット(パスタの大盛りも同じ値段)
デザート
コーヒーor紅茶
ジアース・スープ.JPG
(スープに卵が浮かんでいます)

ベーコンとキノコのクリームパスタの大盛り
ジアース・パスタJPG.jpg

デザートとコーヒー(エスプレッソ)
ジアース・デザート.JPG

自家製のフルーツロールと柿です。
ジアース・ケーキ.JPG

妻は、メインディッシュランチで、この日はハンバーグでした。
ジアース・ハンバーグ.JPG

味もよく、コストパフォーマンスも良好ですので、また行きたいと思いました。

the earth cafe(アースカフェ)



食後、靭公園を通って、靭テニスセンターへ行きました。ここでHPオープンテニスの予選が開催されています。ホームページでは予選の観戦は無料とのことでしたが、実際は1,000円でした。しかし、1コートを外から見えるポイントがありましたので、背伸びしながら、1試合だけ観ました。
Ai YAMAMOTO(JPN)とAlexandra PANOVA(RUS)の対戦でした。
明日、このHPオープンテニスを観に行きますので、後日ブログにアップする予定です。




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御堂筋kappo2009 (みどうすじカッポ2009) [イベント]

10月11日(日)  本日は、一日だけ開催の「御堂筋カッポ」へ行ってきました。
「御堂筋カッポ」は、「御堂筋パレード」に代わるイベントとして、昨年より開始され、今年は2回目です。昨年は12万人の人出だったそうです。昨年も行き、ブログにアップしましたので、こちらを参照願います。

淀屋橋から新橋まで(約1.9km)の大阪のメインストリート・御堂筋を歩行者天国として開催されました。
御堂筋かっぽ1.jpg

会場は、5つのゾーンからなっています。
御堂筋かっぽエリア.jpg

①【大阪ミュージアム・ゾーン】大阪まるごとミュージアム!まだまだ知らない大阪の「知る人ぞ知る名所」や「うまいもん」が盛り沢山。
 1.ひろえば街が好きになる運動
 2.大阪もん市 part1
 3.大阪もん市 part2
 4.まいど!高槻ジャズストリート名物パラダイス号です!
 5.大阪ミュージアム登録物メッセ
 6.ミュージアムステージ
 7.大阪ミュージアム登録物メッセ
 8.インフォメーションセンター
 9.ジャンボ双六に挑戦
 10.出張!博物館
 11.青空 天満天神繁昌亭

②【新しい出会いと交流・ゾーン】大阪を支えるNPOやボランティアのパワーを実感!様々な分野で活躍する50を超えるNPOとボランティアグループが集合!
 1.NPO博覧会
 2.バリアフルバレーボール体験
 3.なにわ伝統野菜と健康食生活
 4.水陸両用バスミーティング&ツアー

③【大阪発!地域発!・ゾーン】大阪から、全国から、新しい産品や魅力が御堂筋に集結!あなたの”とっておき”を、きっとみつけられるはず!
 1.大阪ええもん 来て!見て!買うて!(商品の展示・販売)
 2.御堂筋アンテナショップ(全国各地のイチオシをみつけよう!)

④【KIDSチャレンジ・ゾーン】遊びながら、楽しくチャレンジしよう
 1.未来のクリエイター発「もの、まち、ひと」
 2.TOUCH FAMILY GROWING
 3.ライナーズ ラグビー体験コーナー
 4.オリックス・バファローズ野球体験コーナー
 5.セレッソ大阪「キックターゲット」
 6.3チャレコーナー
 7.クラフト&ゲームラリー広場
 8.お仕事トライアルランド
 9.楽器をさわって弾いてみよう

⑤【環境・ECO・ゾーン】みんなで守ろう!地球環境。みんなで楽しくエコロジー体験
 1.あなたも私もエコ名人
 2.次世代への架け橋
 3.サンプル・ステーション
 4.過去から未来へ エコカーショー
 5.2010年へのパスポート

正午(12時)より、新橋会場にてオープニングセレモニーがありました。来賓には、橋下知事・平松市長・月亭八方・有森裕子・森島寛晃が出席しました。
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橋下知事の挨拶、平松市長の開会宣言の後、来賓5人のトークがありました。
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その後、箕面自由学園高校のブラスバンド演奏があり、来賓5人が御堂筋を闊歩(かっぽ)しました。
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街かどコンサートとして、12のステージが設けられました。これはその一つです。
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大勢の人出で、今年は40万人の予想だそうです。
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御堂筋は銀杏並木で有名です。あの独特な臭気が漂っていました。
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橋下知事は忙しいですね。弁当コンテスト会場にも顔を出していましたね。
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また、各地から「ゆるキャラ」が集合していましたので、紹介します。
・「くらわんこ」と「くろもんちゃん」
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・「奈良県・まんとくん」と「茨城県・ハッスル黄門」
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・「四条畷・くっすん」と「石川県・のとドン」
御堂筋四条畷くっすん.JPG御堂筋石川JPG.jpg

・「鳥取県・トリピー」
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【大阪検定】
「大阪検定・御堂筋ラリー」というのもありました。例題を紹介します。 
 1.大阪の大動脈・御堂筋の生みの親ともいえる第7代大阪市長は誰でしょう?
     ①田村太兵衛 ②関一 ③関淳一 ④池上四郎
 2.都市建築の美の極致とも評される大阪瓦斯ビルヂング(通称:大阪ガスビル)
   は、1933年竣工しました。大阪における欧風レストランの草分けのひとつ
   でもあるお店は現在もありますが、その店名は何でしょう?
     ①ガスビル食堂 ②欧風食堂 ③ガスビル館 ④ガスト

正式名「なにわなんでも大阪検定」は、大阪がもつ歴史・文化の奥深さを再発見し、大阪の魅力を再発見してもらうために始まった試験です。第1回は本年6月に実施しました。第2回は来年6月の予定です。詳細は、次のサイトで確認願います。
http://www.osaka-kentei.com/

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シュクレの「菱屋西ロール」 、 阪神終戦 [グルメ]

10月10日(土)    先日、阪急オアシス千里中央店で買物していたら、ケーキコーナーに、見慣れないロールケーキが2個だけ置かれていた。それが標記のロールです。ロールケーキに凝っている私は早速ゲットしました。他の日に行っても置かれていないので、多分催事があっての残りだったんでしょうね。そこで、シュクレについて検索調査しました。

●パティスリー・シュクレ 菱屋本店

住所:大阪府東大阪市菱屋西1-12-24
電話:06-6725-8824
http://patisserie-sucre.jp/
店舗網:近鉄布施駅店、近鉄小阪駅店、近鉄瓢箪山駅店

平成16年2月設立の比較的新しいケーキ屋ですが、地元では人気があり、店舗展開している。


◎菱屋西ロール 1,050円

菱屋西ロール1.JPG菱屋西ロール2.JPG菱屋西ロール3.JPG菱屋西ロール4.JPG

写真で見た通り、「堂島ロール」タイプのロールケーキです。生クリームが沢山入っており、私の好みのロールです。味も堂島ロールに似ていますが、やっぱり本家の方が上品な奥行きのある美味しさですね。
「菱屋西ロール」は、大変人気あるロールです。今度、東大阪方面へ行く時には、再度買ってみたいですね。

【原材料】冷凍卵白、加糖卵黄、生クリーム、乳等を主原料とする食品、砂糖、小麦粉、マーガリン、乳化剤、酸化防止剤(V.E)、香料、着色剤(βカロチン)、安定剤(増粘多糖類)、pH調整剤、その他大豆由来を含む。

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●昨夜(10/9)の阪神タイガース情報(最終試合)

回 数:123・456・789・・・・・計・・・・・(安打)
阪 神:000・000・100・・・・・1・・・・・(8)
ヤクルト:100・001・10×・・・・3・・・・・(6)

●岩田:6回、5安打、3三振、5四球、2失点(7勝5敗)
・アッチソン:2回、1安打、1三振、1四球、1失点
○石川:7回3分の1、8安打、2三振、2四球、1失点(13勝7敗)

※1回裏は青木のタイムリーで失点、ヤクルト打線で注意する打者は青木だけで、1塁が空いているのに、打たれて先制を許した。

※6回・7回の失点は、ともに四球からの得点である。

※今夜は、4番打者の違いで勝敗を分けましたね。
 青木:4打席1タイムリー安打、2四球
 金本:4打席凡退(打球が一度も外野に飛ばず。得点機は2度あり)

※ヤクルトは、気迫あるプレーをしていましたね。安打数は少ないのに、よくボールを選び、よく走塁していました。緩球の石川に翻弄されていましたね。

※7回裏の投手交代時に、アッチソンを出したのが疑問ですね。2対1と追い上げた場面、絶対に藤川ですよね。そうすれば、士気もあがり違った結果になったかもね。アッチソンを2番に入れたので、7回・8回をアッチソンでいく考えでした。という事は、藤川の出番なしで終戦を覚悟していた事になります。ファンとしては、最後の決戦であるヤクルトとの2連戦を藤川の出番なしで終戦したことに、悔いが残りますね。

※阪神は、5年ぶりのBクラスが確定しました。

以上のような、戯言を来季まで言えないので、寂しいですね。

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週間文通週間にちなむ郵便切手の発行(藤澤、奥津、池鯉鮒) [切手]

10月9日(金)      本日、恒例の標記切手が発行されますので、ご紹介します。(郵便事業㈱よりの資料から)

●国際文通週間にちなむ郵便切手

発行日:平成21年(2009)10月9日(金)
料額:90円・110円・130円の3種類
版式・刷色:グラビア5色
シート構成:各10枚(縦2枚×横5枚)
発行数:①350万枚、②350万枚、③250万枚
デザイン:玉木 明

【国際文通週間について】
 国際文通週間は、昭和32年(1957)の第14回万国郵便大会議において、”世界の人々が文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献しよう”という趣旨で設定されたキャンペーンであり、万国郵便連合創設記念日である10月9日を含む1週間となっています。日本では、その一環として、「国際文通週間にちなむ郵便切手」を昭和33年(1958)以降、毎年発行しています。額面は、90円・110円・130円の3種類で、国際郵便における日本から海外の各地帯あての定形郵便の最低料金額です。

【東海道五拾三次について】
 江戸時代に整備された日本橋(東京)から三条大橋(京都)を結ぶ東海道の起点、終点と53の宿場を題材として、歌川広重が描いた浮世絵版画です。
 歌川広重(1797~1858)は、江戸時代後期の浮世絵師で、15歳の時に歌川豊広に入門して浮世絵界に入りました。その後、狩野派、南画等を学び、独自の情緒ある画趣を確立。葛飾北斎とともに風景画の大家として、国内外にその名が知られています。これまでにも、「国際文通週間にちなむ郵便切手」として、「東海道五拾三次」を題材としており、30の宿場等をデザインした郵便切手を発行してきました。

【切手の意匠について】
 本年は、「東海道五拾三次(保永堂版)」(平木浮世絵美術館蔵)のうち、まだ題材としていない宿場の中から、90円切手に「藤澤」(神奈川県)、110円切手に「奥津」(静岡県)、130円切手に「池鯉鮒」(愛知県)をデザインしています。

藤澤(神奈川県)、歌川広重画「東海道五拾三次之内」
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 鳥居は、江ノ島弁天への道の入口、正面丘の上にあるのが遊行寺、寺の門前町の家並みから橋を渡っての往来はかなり賑わっている。

奥津(静岡県)、歌川広重画「東海道五拾三次之内」
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 興津川を駕篭に乗って渡る人と、馬に乗る力士の旅姿がユーモラスに描かれている。この付近は風光明媚な平地が続いている。

池鯉鮒(愛知県)、歌川広重画「東海道五拾三次之内」
国際文通・池鯉鮒.jpg
 首夏馬市。古代から知立神社を氏神として城砦を構え、馬市場の開かれることで有名な農村。

【国際文通週間切手の近年のブログ記事】
2006年9月29日発行
2007年9月28日発行
2008年10月9日発行

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●昨日(10/8)の阪神タイガース情報

回 数:123・456・789・・・・・計・・・・・(安打)
阪 神:000・000・000・・・・・0・・・・・(5)
ヤクルト:002・002・10×・・・・5・・・・・(8)

【本塁打】川本3号2ラン(6回、久保)


●安藤:4回、4安打、1三振、1四球、2失点(8勝12敗)
・久保:2回、2安打、4三振、無四球、2失点
・金村暁:1回、2安打、1三振、1四球、1失点
・筒井:1回、無安打、1三振、無四球、無失点
○館山:9回、5安打、4三振、1四球、無失点(16勝6敗)

※昨日は、天下分け目の決戦です。阪神とヤクルトの直接対戦で、勝った方にマジック2が点灯します。

※直近5試合に勝星がない安藤をなぜか先発させました。私の懸念した通り安藤は貧乏神でした。守備の不安な新井・ブラゼルも足を引っ張り、タイムリーが欠乏で、今季を象徴(総括)する内容でした。

※阪神は、残り1試合で、ヤクルトにマジック2が点灯しました。
 明日、阪神が最終試合をヤクルトに勝ち、ヤクルトが残りを1勝1敗なら、かろうじて阪神が3位になります。

※10月8日は、阪神にとって「悪魔の日」ですね。昨年の10月8日は、優勝を争う巨人と阪神が残り4試合で同率でならび、勝った方がマジック2点灯でした。一時13.5差をつけていた阪神は、この日負けて、巨人は逆転優勝しました。

「ふるさと心の風景 第6集」切手発行 [切手]

10月8日(木)    本日、標題のふるさと切手が発売されましたので、ご紹介します。(郵便事業㈱よりの資料)
画家・原田泰治が描いた昔懐かしい全国各地のふるさとの風景や、ポストのある風景などを題材としたシリーズの第6弾として、今回は各地の祭をデザインした「ふるさと心の風景・第6集」及び「解説帳・第6集」が発行されました。
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●「ふるさと心の風景」第6集祭の風景

・発行日:平成21年(2009)10月8日(木)
・料額:80円×10種類
・発行数:1,800万枚(180万シート)
・版式・刷色:グラビア6色
・シート構成:10枚(縦1枚×横1枚、縦2枚×横4枚の混在)
・原画作者:原田泰治

①長崎くんち(長崎県長崎市)  ②田の神祭り(鹿児島県薩摩川内市)
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③こいのぼり(愛知県岩倉市)  ④人形送り(岩手県和賀郡)
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⑤鹿踊り(愛媛県北宇和郡)   ⑥十日戎(大阪府浪速区)
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⑦ナマハゲ(山形県飽海郡)   ⑧しし舞(和歌山県和歌山市)
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⑨流しびな(鳥取県鳥取市)   ⑩おひながゆ(群馬県多野郡)
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◎説明帳(切手帳)

・発行日:平成21年10月8日
・発行部数:10万部
・販売価格:1,200円(切手1シート含む)
36ページで構成され、「ふるさと心の風景・第6集」の切手の題材となった原画とその舞台となっている10地域を紹介しています。なお、原田泰治による原画作成時のコメントや、現在の様子が分かる写真等も掲載されています。
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【過去のふるさと心の風景シリーズ】
・第1集:2008年5月2日発行
第2集:2008年9月1日発行
第3集:2008年11月4日発行
第4集:2009年3月2日発行
第5集:2009年6月23日発行


【原田泰治プロフィール】
 昭和15年4月29日、長野県諏訪市に生まれる。武蔵野美術短期大学を卒業後、グラフィックデザイナーとして活躍する傍ら、少年時代を過ごした長野県伊賀良村(現在の飯田市)をモチーフにした絵を描き始める。昭和57年から朝日新聞日曜版で、「原田泰治の世界」を連載。画家としての世界観を確立し、アメリカでの個展を実現、平成9年には長野冬季オリンピック競技大会芸術祭にも参加した。平成10年「諏訪市原田泰治美術館」開館。精力的に全国を取材して回り、古き良き日本の情景を作品に残している。

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◎昨日(10/7)の阪神タイガース情報

回数:123・456・789・・・・・計・・・・・(安打)
阪神:000・300・002・・・・・5・・・・・(13)
広島:000・001・000・・・・・1・・・・・(6)

【本塁打】ブラゼル16号2ラン(4回、前田健)、鳥谷20号2ラン(9回、大島)

○能見:6回、4安打、4三振、1四球、1失点(13勝9敗)
Hアッチソン:2回、1安打、無三振、無四球、無失点
・藤川:1回、1安打、1三振、無四球、無失点
●前田健:6回、9安打、6三振、2四球、3失点(8勝14敗)

※ヤクルトも横浜に、連日の逆転勝利で、意気が上がっていますね。
 横浜は、今日も3点リードから逆転されました。何すんねん横浜!阪神ファンの叫び!

※今日からのヤクルト2連戦が関が原の決戦ですね。(阪神残り2試合、ヤクルト4試合)
 2連勝した方が、CS進出です。もし、1勝1敗なら、残り2試合のヤクルトの結果待ちです。ヤクルトは1勝1分でCS進出です。

※今日は、台風18号が上陸しましたので、今日の試合は中止の公算が多いですね。いつに順延されるかも大きく影響するでしょうね。台風進路にある皆様、ご注意下さいね。






試写会「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ [映画]

10月7日(水)   10月5日に御堂会館での標記試写会へ行ってきました。
この映画は、太宰治の同名小説を映画化したのもであるが、「ヴィヨンの妻」以外に随所に、太宰治の作品のエキスが散りばめていますので、どの小説の部分かを見つけるのも、楽しい見方ですね。

破滅的な太宰治の私生活を想起する映画です。今年は太宰治の生誕100年にあたるので、本件以外にも太宰治作品が映画化されます。(最後に記載)

小説家・大谷役の浅野忠信のセリフが聞きにくかったですね(字幕があればと思いました)。この映画は今年、第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を獲得しました(これは字幕付)。主役の佐知役の松たか子は、初の妻役で、長いセリフもこなし、好演技でしたね。

副題の「桜桃とタンポポ」について:
 痛みやすいけれど甘みがあって愛される=桜桃(サクランボ)・・・大谷
 どんな環境にも対応して、誠実な美しさを持った=タンポポ・・・・佐知
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●ヴィヨンの妻桜桃とタンポポ

・2009年/日本/カラー/114分
・配給:東宝
・原作:太宰治「ヴィヨンの妻」
・監督:根岸吉太郎
・公開:2009年10月10日

【キャスト】
・佐知(松たか子)小説家を愛する妻
・大谷(浅野忠信)生きる事と闘う小説家
・巳代(室井 滋)小料理屋「椿屋」の女将さん
・吉蔵(伊武雅刀)小料理屋「椿屋」の主人
・秋子(広末涼子)バーのママ、大谷の愛人
・岡田(妻夫木聡)佐知を初恋する青年工員
・辻(堤 真一)佐知が昔愛した男、弁護士

【ストーリー】
大谷の子供時代の象徴的なシーンが最初に挿入される。鉄の輪を廻して、ピタッと止まれば極楽行き、少しでも戻れば地獄行きと言われ、大谷少年は勢いよく廻す。しかし最後に少し戻った。少年は何度も挑戦するが、少し戻った。(小説「思い出」の一節です)

昭和21年12月夜、大谷がハアハア息を切らして、自宅へ逃げ帰る。そして引き出しを捜し、ナイフを隠し持つ。佐知「御飯はおすみですか」、大谷「坊やは、どうですか」、と言っているところに、「大谷さん」と叫びながら、客がくる。

女は、ちゃんとした家があるのに、金返せと叫ぶ。大谷は「帰れ」と叫ぶ。女は椿屋の女将で主人の吉蔵も一緒である。金を返さなければ、警察に届けるという。佐知は驚いて「いらっしゃいませ」と挨拶する。大谷はナイフをかざして「刺すぞ」と脅し、逃げる。吉蔵はあとを追うとしたが佐知に邪魔される。「お入りになって、話を聴かせて」と言って、二人をボロ家へ入れる。

吉蔵に年を聞かれ、4つ下の26歳と答える。若いのに苦労で老けて見えた。そして椿屋の夫婦は、大谷との出会いから話し始める。

最初に大谷が椿屋に来たのは、昭和19年春。戦時中で闇の焼酎を出した。大谷さんに見込まれた。魔物である。
次に来た時の主人との会話、「人の書けない物を書く、小説家なんですね」。大谷「それは、けなしているのだ」と言って、いきなり高額な100円紙幣を出す。お釣は次まで預かってて、と言って帰った。彼から金をもらったのは、この一度だけだ。3年間飲み干した。

この話を聞いた佐知は、呆れて笑うしかなかった。今夜、5,000円奪った。集金した金を数えている妻を押し倒して、金を奪って逃げた。佐知は、また泣き笑いした。そして、警察へ届けるのを一日待ってくれと頼んで、夫婦に帰ってもらった。

翌日、佐知は子供を背負い電車に乗る。中吊広告に夫の小説が活字になっていた。中野の椿屋へ行った。女将さんに、当てもないのに「お金は、きれいに私が返します」ある人が金を届けます、「私が人質になって、店を手伝います」といって、店の掃除をする。そこに主人が帰ってくる。

そこへ3人の客が入って来たので、佐知が応対する。客「美人を雇いやがって」、名馬という。佐知は「名馬も雌は半値」といなす。客が座敷の子供を見て「子持ちか」という。女将さんは気転を利かせて「親戚から、もらってきた子」という。

佐知は店の人気者になり、チップをもらう。女将さんから「チップは全部あんたのものよ」言われ喜ぶ。

(これからネタバレします。これから映画見る人は読まないでね)
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(ネタバレします)

クリスマスの時期、三角帽とマスク姿の男と女が、椿屋に入ってくる。佐知は、それが大谷だと分かる。佐知は、大谷が帰ってきたので、会ってやってくれ、と主人・吉蔵に頼む。一緒の女の人には、私の事は内緒という。

吉蔵と大谷と連れの女が、外へ出て行く。残った佐知は、「飲みましょう、クリスマスだもの」と言って酒を飲む。「おいしい」と言うと、店の客は大喜びになり、盛り上がる。

しばらくして、吉蔵が店に帰ってくる。そして、5000円返してもらったという。これは先日の分で、それまでの分は、大マケして2万円という。佐知「返すので、明日からここに置いて」という。

自宅に帰ると、大谷が帰ってきて、泣く、「怖いんだ」。大谷は佐知に縋りつき、そのまま布団の上へ。翌朝、佐知は、いそいそと朝食の仕度をしている。大谷は、ぼそぼそと話し出す。「盗んだ5000円は、子供とお前のためだ。椿屋が警察に駆け込んだと思い、バーで派手に金を使った。不審に思ったママが金の出所を聞くので話した。ママさんに5000円出してもらった」
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大谷は佐知がチップで貯めた金を鷲掴みして、食欲がないと言って出て行った。

椿屋に女が一人来て冷酒を飲む。女将さんが、「秋ちゃんで、大谷を訪ねてくる常連」と佐知に教える。酔いつぶれた秋子は、大谷の分も支払い、吉蔵に背負われて帰る。
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閉店後、大谷が店に入って来て、「帰りませんか」

二人が帰宅しながら会話。家では会う事が少なかったが、椿屋で会う機会が増えて嬉しく幸せと佐知が話す。大谷「女には、幸福も不幸もないものです。男には、不幸だけがあるんです」という。佐知「あなた、女将さんと何かあったでしょう」、大谷「僕は、死にたくてしょうがない。神様が死を止めている」、吐く息、吸う息?匂う?。佐知「私には分かりません」

椿屋で出版社の社員が佐知の事を知らずに、大谷の批判をしている。そこに先輩格の矢島が現れる。矢島は時々金を佐知に届けていた(大谷が生活費を家に入れないので)。
若い岡田という男も客として飲んでいた。閉店の頃、雨が降ってきた。佐知「岡田さんが傘が無いと言うので、駅まで相合傘で送っていく」と店を出る。歩きながら、岡田は工員ですと自己紹介する。岡田「大谷さんのファンです。タンポポの花一輪が誠実」と話す。
電車の中で、辻に会う。辻「久しぶり」子供の年が2歳ときき、「こちらご主人?」、岡田「違います」。辻は佐知に名刺を渡して降りる(辻法律事務所)。佐知「私の好きな人でした」

(昔のシーンに)佐知と辻が付き合っていた。辻が「せめて襟巻きほしいなあ」と言ったので、百貨店で襟巻きを万引きした。捕まり派出所で「初めてではないだろう」と詰問される。外から見ていた辻は、姿を消す。佐知は「私を牢屋に入れてはいけません。私は悪くないのです」等朗々と何かに憑かれたように喋り捲る。(小説「燈篭」の一節です)
この様子を大谷が見ていた。大谷「私の知り合いです」。百貨店側「襟巻き代は返してもらいました」。佐知は放免される。

佐知「嘘をついてなぜ助けたのですか」、大谷「貴女が正しいと思ったから」「辻は貴女の恋人ですか」、佐知「今どうして好きになったか、分からなくなった」、この時は、「おやすみなさい」と言って分かれた。これがキッカケとなり、大谷と結婚した。

(元に戻る)自宅にて。大谷「さっちゃん、浮気でもしたのですか。着物まであつらえて」、佐知「女将さんからもらった」、大谷「男女の仲は近くて遠い」、佐知「岡田さん、方向が近い」、大谷「妻を寝取られる男」、佐知「私を信じて、どこまで疑うの」

椿屋に辻が来る。岡田「ここは煮込みが美味い」とすすめる。辻「今日、見合いしてね。銀行の頭取の娘」店が忙しく話しが出来ない。辻は「釣はいらない」といって出て行く。「君の顔を見たくなっただけ」と言って去る。

閉店後、佐知と岡田は電車で帰る。隣の車両から様子を窺う大谷。「それじや」と言って佐知は降りる。そのまま乗っている岡田と大谷。岡田は国分寺駅で降りる。大谷も降りる。岡田は線路を歩く。あとをつける大谷。「大谷さんですか」「岡田君ですか」と挨拶かわす。

岡田「少しでも長く奥さんといたいので、嘘をつきました」「生れて初めて、女の人を好きになりました」、大谷「一杯飲もう」と言って二人屋台で飲む。飲んだ勢いで、岡田「奥さんを下さい」

夜中に酔っ払った二人が帰ってくる。佐知は驚く。そのまま、3人は床につくが、佐知も岡田も寝付かれない。大谷は鼾をかいている。佐知がトイレに行く。そこで岡田と会う。岡田「僕、一番電車で帰ります」、佐知「そんな事したら、何かあったと大谷は疑う」という。岡田は佐知を抱き寄せキスする。岡田「すみません」「僕と一緒になって下さい」。佐知は奥の大谷が気がかりで部屋に戻ると、大谷はいなかった。佐知「大谷は見届けて、出て行った」と呟く。
翌朝、岡田は、僕が間違っていた、サヨナラと置手紙して帰っていた。

大谷は秋子のバーへ行く。大谷は少し喀血する(多分、結核か?)。秋子「また死にたくなった?」、大谷「私と付き合ってくれますか」、秋子「いいよ」。大谷と秋子のベットシーンが展開される。脇には「きりぎりす」の雑誌。(広末涼子のベットシーンが見物ですが、少し露出度が少ないですね)

大谷と秋子は、汽車に乗り谷川温泉へ行く。旅館では芸者をあげて最後の晩餐をする。大谷は、三味線に合わせて歌う。秋子「楽しいわ。こうして死ぬのは」

椿屋では、佐知の子が寝小便し、風呂に入れられている。佐知「父さんは、3日も帰って来ないね」

大谷と秋子は、谷川沿いを歩いて自殺の場所を探す。頃合の場所を見つけ、座って睡眠薬を飲む。秋子は初めてなので少な目、大谷は常用なので多目に飲む。そして、ウィスキーを持ち出し、互いに飲む。死ぬまで大変なので、念を入れて、大谷は帯を解き、一方を木に他方を自分の首に巻く。意識がなくなれば、下に落ちて首吊りになる仕掛けである。互いに睡魔が襲う。「グッドバイ」。(小説「姥捨」の一節です)
数分後、大谷は首吊り状態で意識が戻る。もがいて這い上がる。そこで温泉住民に救出される。

椿屋に警官が来る。佐知と警官は外へ出る。そこで大谷が心中したと告げられる。警官「ご主人は助かったが、殺人容疑で取調べ中」という。佐知は椿屋の電話を借りて、辻弁護士に電話する、「助けて下さい」。辻「僕の弁護料は高いですよ」と言って一方的に電話を切る。

佐知「あの人を引き取りに行かなくては」。子を女将さんに預ってもらい、汽車に乗り、水上警察署へ行く。面会室での二人の会話。佐知「おめでとう、それとも残念」、大谷「僕はどうしても死ねない」、佐知「女性はどなたですか」、大谷「知らない人だ」、佐知「心中されて、嘘つかれ、どこに愛があるの」「夫を女に取られた妻は惨め、でも生きて行けそう」、大谷「許して下さい」、佐知「帰ります」。警察署の廊下で、佐知と秋子はすれ違う。秋子は笑みを表す。そこに辻が来る。辻は「大谷を助けたいのですね」と佐知に聞く。佐知は頷く。佐知は心中現場へ行き、残った薬を見つける。死ぬってどういう事なのだろうと考える。

東京銀座の街頭で、佐知はパンパンからアメリカ製口紅を買う。口紅をつけて、佐知は辻法律事務所へ行く。佐知「金はありません」、辻「万引きの時、係りたくなくて、僕は逃げたのです」「君が欲しくなった」。身体で弁護料を支払った事を意味する着崩れた姿で、佐知は街頭へ出る。口紅を道脇に置く。その時、パンパンが米兵のジープに乗り、佐知に「グッドバイ」という。佐知は一呼吸おいて「グッドバイ」と叫ぶ。(小説「グッドバイ」は太宰の未完の遺作です)

佐知が椿屋に戻ると、すでに大谷が来ていた。大谷「何をしてきた?」、佐知「人に言えない事」、大谷「やっぱり、コキュに成り下がったか」(フランス語のコキュは、寝取られ男の意味)。椿屋夫婦に「佐知をよろしくお願いします」と言って大谷は出て行く。
佐知は追いかけて行く。大谷は女将さんから坊やにと貰った桜桃(サクランボ)を懐から出し食べる。佐知も一緒に食べ、種を二人は吐き出す(小説「桜桃」は子より親が大事という一節がある)

壁にもたれ、二人は手を握り「私達は生きてさえいれば、いい」と言ってENDになる。
ヴィヨンの妻3.jpg

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【太宰治の経歴】
本名は津島修治(1909~1948)、青森県北津軽の大地主の6男として誕生。
1930年、東京帝国大学文学部仏文学科入学。在学中、女給と投身自殺、自分だけ生き残る
1936年、内縁の小山初代と自殺未遂
1938年、石原美和子と結婚
1948年、愛人・山崎豊栄と入水心中。二人の遺体が見つかったのが誕生日の6月19日「桜桃忌」

【これから公開予定の太宰治の映画】
・「パンドラの匣(はこ)」2009年10月10日テアトル新宿から順次公開、冨永昌敬監督
・「斜陽」2010年6月公開予定、秋原正俊監督

【太宰治「二十世紀旗手」】タンポポについて
 私の欲していたもの、全世界ではなかった。百年の名声でもなかった。タンポポの花一輪の信頼が欲しくて、チサの葉一枚の慰めが欲しくて、一生を棒に振った。

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※昨日は、阪神の試合はなく。ヤクルトは横浜と戦いました。

横浜は4対2とリードしながら、8回に工藤投手を出し、1死も取れずに後退し、結局この回8失点し、ヤクルトが10対4で快勝しました。これで、3位阪神へ0.5差と迫りました。
何してんねん、横浜、工藤よ!・・・・阪神ファンの叫びです。
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