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南円堂特別開扉(興福寺・大般若経転読法要) [イベント]

10月19日(月)   世界遺産として登録されている奈良の「興福寺」の堂宇に「南円堂」があります。10月17日は、年1回だけ開扉され、拝観できる日ですので、行ってきました。

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●興福寺・南円堂 (国宝)八角円堂、向拝付、本瓦葺、江戸時代

 西国三十三所第9番札所として人々のお参りで賑わっています。この日もご朱印をもらうのに、30分以上並びました。八角形のお堂としては、我が国最大です。
813年、藤原冬嗣が父・内麿呂追善のため建てた。その後、3度焼失し、現在の建物は享保2年(1717)被災後、寛保元年(1741)に立柱されました。
不空羂策観音菩薩像が本尊で、法相六祖像(国宝)や四天王像(国宝)が安置されています。秘仏として通常は公開されていませんが、年一回、大般若経転読法要の時だけ開扉されます。今年は10月17日でした。

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南円堂の入口付近から行列の状況を撮ったものです。後方に国宝・五重塔や国宝・東金堂が見えます。
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不空羂策観音菩薩坐像 国宝、桧材、寄木造、漆箔、彫眼、鎌倉時代、336cm
 南円堂の本尊。手に持つ羂策(けんさく網)で、私達の願いをすべてすくい上げ、その祈りを決して空しいものにしないという誓願を持っています。透かし彫りの二重円相の光背をつけ、蓮華座に結跏趺坐しています。頭髪を高く結い、宝冠に阿弥陀如来の化仏をつけ、眉間に一目をつけ三目とし、上半身み鹿皮をまとっています。手は8本あり、第1手は胸前で合掌。第2手の左手に蓮華、右手に錫杖。第3手は両手とも脇下に垂らし五指を伸ばし掌(たなごころ)を前方に向け。第4手左手に羂策、右手に払子を持っています。
 1180年被災後、1189年に約15ヶ月を費やして、運慶の父である康慶(こうけい)と弟子達によって造られた。天平時代や平安時代初期彫刻の伝統が感じられます。
興福寺南円堂不空asahi.jpg(asahi comより)

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※15時半に、興福寺を後にしたのですが、特別公開初日の「仮金堂」の行列は解消していました。しかし、「南円堂」は本日限りでしたので、まだ行列が出来ていました。

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