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美術の世界シリーズ 第3集、全米OP8強 [特殊切手]

9月8日(水)    日本郵便㈱は、魅力ある名作絵画などの美術品を題材として特殊切手「美術の世界シリーズ第3集」を本日発行します。

【切手のデザインについて】
美術の世界シリーズの第三弾は、「緑の世界」です。緑色は植物の葉の色であり、樹木や山々の色として、風景を描く際には欠かせないものです。日本絵画で緑 青と呼ばれる緑色の絵の具は、孔雀石(マラカイト)と呼ばれる銅の化合物を粉砕して作られ、緑青をさらに細かく砕くと「白 緑」と呼ばれる淡い色彩となります。緑色の濃淡、青色との併用によって、自然の風景を実感的に表現することが可能となります。
 今回は、中国・唐時代(8 世紀)の唐三彩の壺から、フランス印象派の絵画、昭和期に制作された東山魁夷による日本画まで、日本と世界の名品から緑色が印象的なものを幅広く集めました。
山岳、草原、庭園といった屋外の風景、光を受けて輝く衣服、あるいは猫の瞳など、我々の心を吸い込むような色彩と表現に注目していただきたいと思います。

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◎美術の世界シリーズ 第3集
発行日:令和3年(2021)9月8日(水)
料額・種類:(A)63円×10種類(シール式)、(B)84円×10種類(シール式)
シート構成:(A)10枚(縦2×横5)、(B)10枚(縦2or3×横2or4)
切手デザイン:楠田 祐士
版式刷色:オフセット6色
発行枚数:(A)800万枚(80万シート)、(B)2,000万枚(200万シート)
銘版:凸版印刷

(A)63円切手(シール式)
↓(1)「三彩梅花文壺」 東京国立博物館蔵
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↑中国・唐時代(8 世紀)に制作された、唐三彩の壺。唐三彩は、都の長安や洛陽で、貴族の葬礼に用いられ、墓所に副葬されました。本作は、全体にかけられた緑色の釉薬のなかに、梅花文の素地が浮かび上がる趣向で、アクセントとして掛けられた黄色の釉薬とも混ざりあい、美しい対比を示しています。透明感のある釉薬の濃淡が、壺の立体感を強調する役割を果たしています。

↓(2)「日月四季山水図屏風」 天野山金剛寺蔵
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↑室町時代、15 世紀から 16 世紀にかけて制作された屏風で、六曲一双の画面に春夏秋冬の四季を配し、金箔で太陽、銀箔で月をあらわします。山岳の輪郭は、海から盛り上がるようにデフォルメされ、緑色の地に松、杉、桜など多様な樹木が描きこまれています。一見すると、不思議な形態ですが、日本の原風景のような懐かしさを感じさせる表現です。2018 年に国宝に指定されました。

↓(3)「夏秋渓流図屏風」鈴木其一 根津美術館蔵
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↑鈴木其一(1796~1858)は江戸で活躍した絵師。師の酒井抱一は、尾形光琳の装飾的な絵画に傾倒し、江戸の地にこれを定着させたことで知られますが、其一はシャープな造形性や幻想的なイメージを加え、個性を発揮しました。本作は、金色を背景とし、檜の林のなかを青色に塗られた水流が勢いよく流れる様子をあらわしています。金色と青色に、地面や檜の葉の鮮やかな緑色が加わることで、鮮烈なコントラストが生み出されています。

↓(4)「道」東山魁夷 東京国立近代美術館蔵
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↑東山魁夷(1908~1999)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科を卒業後、ベルリンに留学して現地の絵画を学び、清澄な風景画を描きました。1950 年に描かれた本作は代表作で、青森県八戸市の種差海岸に取材したものです。穏やかな緑色の草原のなかに続く道は、戦後の混乱期にあって、日本画の再生をめざした画家の信念を象徴しています。

↓(5)「織部獅子鈕香炉」 東京国立博物館蔵
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↑高さ 20 センチほどの作品で、中国・明時代の青磁の香炉の形態を模したものです。側面と蓋には、慶長 17 年(1612)に熱田神宮に奉納されたことが彫り込まれており、この時期、美濃(岐阜県)で制作された織部焼の基準となります。鈕にあらわされたユーモラスな表情の獅子、丸みを帯びた四角形の胴には、透明感のある深い色の緑釉がかけられ、落ち着いたたたずまいをみせています。

↓(6)「班猫」竹内栖鳳 山種美術館蔵
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↑竹内栖鳳(1864~1942)は、幕末の京都に生まれ、明治から戦時中まで活躍した日本画家。近世の京都で興隆した円山四条派の写実的な画風を継承しつつ、1900 年にはヨーロッパに渡って現地の絵画の刺激を受けた後に西洋画風を取り入れ、京都画壇で指導者的役割を果たしました。動物画の名手として知られた栖鳳により 1924 年に描かれた本作は、写実性・迫真性に富んでおり、こちらを見つめる猫の眼は鮮やかな緑色で描かれています。

↓(7)「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」葛飾北斎 すみだ北斎美術館蔵
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↑葛飾北斎(1760~1849)は、江戸後期を代表する浮世絵師。伝統的な狩野派だけでなく、西洋絵画の遠近法や陰影表現を学び、美人や風景を主題とする浮世絵版画に新風を吹き込みました。「冨嶽三十六景」シリーズで山を描いた北斎は、「諸国瀧廻り」シリーズで全国8か所の瀧の描写に挑みます。岐阜県郡上市の名瀑を描いた本図は、淡い緑色の草木が神秘的な青色の水流を取り囲んでいます。

↓(8)「針仕事」黒田清輝 石橋財団アーティゾン美術館蔵
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↑黒田清輝(1866~1924)は、フランスに留学して油絵を学び、帰国後は東京美術学校教授として日本洋画の基礎を築きました。留学中の 1890 年に描かれた本作は、パリ近郊に滞在した際のもので、身を寄せていた農家の娘をモデルにしています。窓から差し込む強い光を背景に、衣服や花瓶の草花の鮮やかな緑色が室内全体を包みます。

↓(9)「ドービニーの庭」フィンセント・ファン・ゴッホ ひろしま美術館蔵
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↑ゴッホ(1853~90)はオランダ出身の画家。パリに出て、浮世絵などの影響を強く受け、明快な色彩と深い筆触を特徴とする画風へと展開します。最晩年に描かれた本作は、画家ドービニーが購入した家の庭園を描いたものです。画面の奥にある邸宅は白系の壁面に屋根やよろい戸の薄い緑色が映え、手前に大きく広がる庭園には濃淡さまざまに塗られた草木が生き生きと繁茂します。

↓(10)「エデンの園のエヴァ」アンリ・ルソー ポーラ美術館蔵
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↑ルソー(1844~1910)は、税関吏として勤務するかたわら、独学で絵を学びました。素朴な構図や彩色に特徴があり、やがて熱帯の動植物に着想を得た独自の世界観に到達します。本作は、ジャングルを思わせる密林を「エデンの園」というパラダイスに見立て、ここに人類のはじめの女性であるエヴァを配しています。草木の強烈な生命感が画面全体からあふれます。


(B)84円切手(シール式)
↓(1) 「三彩梅花文壺」(部分)
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↓(2) 「日月四季山水図屏風」(部分)
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↓(3) 「夏秋渓流図屏風」(部分)/鈴木其一
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↓(4)「緑響く」東山魁夷 長野県立美術館 東山魁夷館蔵
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↑東山魁夷の代表作のひとつで、長野県茅野市にある御射鹿池に取材して描かれたものです。山中にある静かな池の水面に、整然と重なりあう樹木が反射し、画面の上下が響きあうような効果をもたらしています。池畔をゆく一頭の白馬がアクセントとなって、緑色の深さが強調されるとともに、神話の舞台であるかのように澄んだ空気が表現されています。

↓(5) 「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」/葛飾北斎
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↓(6) 「班猫」(部分)/竹内栖鳳
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↓(7) 「織部獅子鈕香炉」
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↓(8)「あひるの子」ジョン・エヴァリット・ミレイ 国立西洋美術館蔵
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↑ミレイ(1829~96)はイギリスで活躍した画家で、的確な描写力と道徳的な主題によって人気を博し、ラファエル前派と呼ばれる運動の中心となりました。本作の画面下部の左右にはアヒルの親子が描きこまれ、一人の少女が中央にたたずんでいます。少女のドレスの淡い緑色は、暗い茶色の背景を前に、まるでスポットライトを浴びるように明るく浮かび上がります。

↓(9) 「ドービニーの庭」/フィンセント・ファン・ゴッホ
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↓(10)「睡蓮の池」クロード・モネ ポーラ美術館蔵(画像提供: ポーラ美術館
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↑モネ(1840~1926)はフランスで活躍した画家で、印象派の代表的な画家として有名です。後半生にはパリから離れてジヴェルニーを拠点とし、自宅には広大な庭園を造り、日本風の橋を架けた池に浮かぶ睡蓮を繰り返し描きました。木々や睡蓮の葉に差し込む日の光に魅了され、時間の経過とともに変化する緑色の表情を巧みに捉えています。

【過去の美術の世界シリーズのブログ記事】
第1集:2020年3月19日掲載:青の世界
第2集:2020年10月16日掲載:赤の世界
・第3集:2021年9月8日掲載:緑の世界

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◎全米オープンテニス8強出揃う

【男子シングルス】
①ノバク・ジョコビッチ
⑥マッテオ・ベレッティーニ

④アレクサンダー・ズベレフ
○ロイド・ハリス

⑫フェリックス・オジェアリアシム
○カルロス・アルカラス

②ダニール・メドベージェフ
Qボティック・ファンデザンツフープ

【女子シングルス】
⑪ベリンダ・ベンチッチ
Qエマ・ラドゥカヌ

④カロリーナ・プリスコバ
⑰マリア・サカーリ

⑤エリナ・スビトリーナ
○レイラ・フェルナンデス

②アリーナ・サバレンカ
⑧バーボラ・クレイチコバ

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◎阪神惨敗 G3連戦の勢いどこに?青柳ら4投手で12失点 集中力欠いた凡ミスも
https://www.daily.co.jp/tigers/2021/09/07/0014659775.shtml
 阪神は打線が機能せず、今季最大得点差となる0-12で完封負けを喫した。前カードの巨人戦では驚異的な粘りで2勝1分けと首位を奪い返したが、一転、本拠地で惨敗を喫した。

 先発の青柳は、5回を投げ8安打4四球5失点で降板。5月14日の巨人戦から続いていた自身の連勝は8でストップした。

 青柳は立ち上がりから精彩を欠いた。初回1死から坂口に一塁線を破る二塁打で出塁を許すと、続く青木には左前適時打を運ばれて先制点を献上。2点ビハインドの三回には1死一、二塁から4番・村上に右中間へ3ランを被弾して序盤から5点を失った。

 後続の投手陣も流れを止められなかった。青柳降板後にマウンドに上がった馬場、小野、湯浅の3投手も共に失点。六回には馬場のけん制球を一塁手マルテが後逸するなど、集中力を欠いたプレーもあり、計12点を奪われた。

 打線はヤクルト先発の奥川を前に沈黙。七回まで糸原、梅野の2安打のみと1度も得点圏に走者を進めることができなかった。

 2位・巨人もDeNAに敗れたため、順位に変動はなく、首位陥落は免れた。だが、引き続き巨人が勝って、阪神が負ければ順位が入れ替わる状況は変わらない。

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【失策】マルテ(6) 【マルチ三振】マルテ3,ロハス2 
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※阪神は11三振2安打の完封負け。巨人戦の後は、気の抜けたような拙攻・貧打・投壊の試合をよくしますね。

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