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和の食文化シリーズ第3集、DeNAが王手・下克上なるか [特殊切手]

10月24日(火)   日本郵便㈱は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」について、その社会性、機能性、地域性などを題材としたシリーズの第3弾として、特殊切手「和の食文化シリーズ第3集」を本日発行します。

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◎和の食文化シリーズ第3集
発行日:平成29年(2017)10月24日(火)
料額・種類:82円×10種類(シール式)
シート構成:10枚(縦2×横5)
切手デザイン:星山 理佳
版式刷色:オフセット5色
発行枚数:1,500万枚(150万シート)
銘版:凸版印刷

【発行する郵便切手のデザインについて】
握り飯については、おにぎりやおむすび等、様々な呼び名がありますが、当シリーズでは、人と人をむすぶお手紙にちなみ、「おむすび」という意匠名を採用しています。

↓(1)太巻き
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↑巻き寿司の誕生は江戸時代とされ、18世紀に出版された江戸料理書の中に、その製法が確認できます。また巻き寿司といなり寿司のお弁当といえば、歌舞伎の十八番「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の幕間に提供された「助六弁当」が挙げられます。その名称は、主人公・助六と恋仲になる吉原の花魁・揚巻(揚=いなり寿司・巻=巻き寿司)の名前に由来するといわれています。

↓(2)おむすび(おぼろ昆布)
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↑北陸で定番のおぼろ昆布のおむすび。北海道や東北の一部でしか収穫できない昆布が、北陸の食文化として根付いた理由は、北前船の西回り航路(別名 昆布ロード)の重要な中継地として栄えた歴史的背景が要因でした。ちなみに昆布を幾重にも重ねて削るとろろ昆布に対し、おぼろ昆布とは、一枚の昆布の表面を薄く削ったもの。まさに職人技を味わえる伝統食品です。

↓(3)おむすび(うめぼし)
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↑お弁当界の救世主、うめぼし。うめぼしのもつ殺菌・防腐効果は、鎌倉時代より兵糧食にいかされるなど、時代の目的に沿った形で重宝されてきた歴史があります。
また明治時代に出版された料理書には、安全面を考慮し、子供の夏のお弁当に、うめぼしおむすびをすすめる著者のあたたかなアドバイスがみえます。さらに昭和初期の児童書には、士気を高めるために「日の丸おむすび」を分け合う兵隊たちのお話も登場。うめぼしおむすびは、日本人の心遣いの歴史をそっと物語ってくれるのです。

↓(4)おむすび(鮭)
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↑日本人と鮭の関係は古く、その関わり合いの歴史は縄文時代にまでさかのぼるとも伝えられます。奈良時代には都への献上品に重用され、中世以降も多くの武士たちに賞玩されました。
江戸時代の教訓集「雨窓閑話」には、3代将軍・徳川家光に仕えていた毛利秀元の鮭の逸話が紹介されています。それによれば、秀元がお弁当のおかずに干鮭を持参したところ、同席していた仲間たちに「珍しい」と注目され、仲良く分け合って食べたとあります。
現在もお弁当のおむすびの定番として、広く親しまれている鮭。昔も今もその人気ぶりは変わらないようです。

↓(5)おむすび(しらす)
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↑俵型のおむすびをデザインしました。おむすびの形にも地域差はあり、関東では三角形、関西では黒ゴマをまぶした俵型が定着し、さらに北海道・東北では太鼓型、東海・北陸では球型を主流とする見方もあります。
また昨今の「おにぎらず」の流行で、サンドイッチ型という新たな形も登場。しかし今日ではコンビニのおむすびの影響で、地域差が薄れ、全国で三角形が定番となりつつある状況も否めません。

↓(6)いなり寿司
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↑江戸時代に生まれ、屋台の人気者として愛されてきたいなり寿司。
初午の稲荷神への奉納品としても、古くから日本人の生活に根づいてきました。いなり寿司の形は、関東では俵型、関西では三角形が定番とされ、俵型は五穀豊穣を象徴する稲荷神にちなんだ米俵を意味し、三角形は稲荷神の使いである狐の耳を模していると伝えられます。また信太寿司、こんこん寿司、きつね寿司、おいなりさんなど、地域によって、その呼び名もさまざまです。

↓(7)おむすび(赤飯)
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↑お食い初め、七五三、成人式、結婚式、還暦といった人生儀礼にかかせない赤飯。その歴史は古く、弥生時代にまでさかのぼると伝えられます。しかし当時は、赤色に邪気を払う魔力があると信じられ、赤米を神にそなえ、祭礼を行っていました。もち米と小豆を組み合わせるようになったのは江戸時代以降とされ、庶民の世界でも、五節句をはじめ、お祝いごとに用いられるようになりました。

↓(8)天むす
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↑ナゴヤめしの定番として認知されている天むすですが、実はその発祥は三重県津市。昭和30年代初め、天ぷら定食屋を切り盛りしていた女性がまかない料理として、車エビの天ぷらで作ったおむすびを考案したのが始まりとされています。「せめて夫には栄養があるものを」という女性のあたたかな心遣いが生んだ一品として、今に伝えられます。

↓(9)おむすび(ごま塩)
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↑1987(昭和62)年、石川県・杉谷「チャノバタケ」遺跡で、弥生時代中~後期のものとみられるチマキ型炭化米が発見されました。この三角形に握られた炭化米は、日本最古のおむすびの化石としても評価されています。
携帯食としてのおむすびの歴史は、平安時代にさかのぼることが出来ます。その起源は宮中や貴族社会でふるまわれた「屯食(とんじき)」(蒸したもち米を握り固めたもの)とされ、『源氏物語』にもその名称は登場します。やがて江戸時代には浅草海苔の養殖が開始されたのを機に、おむすびに海苔が使用されるようになります。
ちなみに海苔の嗜好にも東西の違いはあり、関東では焼きのり、関西では味付け海苔の人気が高い模様。ちなみに「パリパリ」の海苔が好まれるようになったのは、コンビニおむすびが誕生する1970年代後半以降とされています。

↓(10)おむすび(豆ご飯)
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↑米といろいろな食材を組み合わせて味わう楽しみもまた米食文化の醍醐味です。実際江戸時代の料理書にも、米に野菜や芋、雑穀、海藻などを混ぜる多彩な製法が記されています。しかし当時の混ぜご飯は、米の増量剤として具材を加えた「かてめし」が主流とされ、米の収穫の少ない地域や飢饉対策に対応して考案されたものがほとんどでした。ちなみに豆ご飯といえば、関西では「うすいえんどう」が定番。優しい香りと甘さが、春の訪れを教えてくれます。

【過去の和の食文化シリーズ】
・第1集:2015年11月24日発行:一汁三菜
・第2集:2016年10月24日発行:年中行事
・第3集:2017年10月24日発行:生活に根ざした米料理

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◎CSファイナルS・セ第4戦
★DeNA セ界初の下克上にあと1勝 逆転勝ち3連勝で日本S王手
https://www.daily.co.jp/baseball/2017/10/23/0010670578.shtml
↓(デイリースポーツより)
DeNAが逆転勝ちで3連勝。3勝2敗とし、セ・リーグ史上初となる3位からの日本シリーズ出場に王手をかけた。
 DeNAは3点を追う四回、筒香の左越えソロで1点を返した。2点を追う五回には無死二、三塁から桑原の三塁線を破る2点適時二塁打で同点。なおも1死三塁からロペスの中前適時打で勝ち越した。
 先発のウィーランドは初回に3失点したが、尻上がりに調子を上げ六回途中3失点。六回無死一、二塁のピンチを作ると砂田、三上、エスコバーの小刻みな投手リレーで無失点で切り抜けた。七回からはファーストS・2戦の阪神戦で先発した今永が2回をピシャリ。守護神・山崎康につないだ。
 セ・リーグでは07年からはじまったCS制で3位チームが日本シリーズに出場したことはない。また、ファイナルSで3勝をして王手をかけるのも初めてだ。

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