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損保不払い [保険]

11月6日(月)  今日の朝日新聞の社説に「損保不払い」「顧客軽視の体質を直せ」という見出しで解説されている。代理店業務に携わっているので、とても注目して読んだ。以下に朝日新聞の社説を転載します。

保険が売っているのは安心である。保険料と引き換えに保障が約束される。
ところが、当の保険会社が保険料をもらったら「あとは知らない」とばかりに契約者の面倒見をさぼったり、こじつけのような理由で保険金を払い渋ったりしたらどうなるか。契約者を裏切る行為と言うしかない。

損害保険業界で続出している不払いは、まさにこれを絵に描いたような醜態である。
自動車保険には、対人・対物補償などとは別にさまざまな「特約」がある。壊れた車を修理する間の代車の費用を負担したり、ケガをさせた相手にお見舞いを出したりするサービスだ。

損保26社で、この特約の不払いが31万8千件、187億円もあったのが明らかになった。契約の際に特約を売り込みながら、いざという時には契約者が言ってこなければ知らん顔という例が多い。

利用者はどんな特約をつけたのか、忘れることもある。保険会社は事故の連絡を受けたら、付加されている特約の内容をきちんと知らせるのが当然ではないか。ところが、そんな体制が整っていなかったというのだから、あきれる。

近年の人気商品に、病気のときの入院代や治療費を賄う医療保険がある。
ここでも不払いが広がっている。大手11社で5千件、14億円を超えた。「契約前から病気だったので、加入者に責任がある」と支払いを拒否したものを調べたら、契約時に十分な病歴確認を怠っていたなど、会社側のミスが相次いで判明した。

(中略)

今度の不払いで露呈したのは、契約者ごとにきめ細かく対応するという仕組みが満足にできていなかったことだ。そもそも契約者の方に顔が向いていなかったと言われても仕方ない。

各社は再発防止の態勢づくりを急ぐと言う。しかし、顧客を軽んじる意識が残る限り、問題はなくなるまい。規制緩和の時代の舵取りを誤り、契約者に多大な迷惑をかけた各社のトップは、自らの経営責任が問われると受け止めるべきだ。

以上以外に、読売新聞も11月1日の社説で、「損保不払い」「顧客軽視体質を一掃できるか」という見出しで論評している。朝日新聞と同趣旨なので転載を割愛します。

言われていることを謙虚に受け止めなければいけないと思います。そして保険会社の体制構築が急務です。そして代理店として何をしなければならないかを再考している所です。(私は従来から決して多くの保険料を吹きかけない、顧客の立場に立った保険をすすめることに気をつけてまいりましたが、もう一歩進んだサービスが必要だと痛感しています)


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