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「美術の世界シリーズ 第5集」発行、 [特殊切手]

8月2日(水)   日本郵便㈱は、魅力ある名作絵画などの美術品を題材として特殊切手「美術の世界シリーズ 第5集」を本日発行します。
 第5集は「白の世界」がテーマです。

【切手のデザインについて】
美術の世界シリーズの第 5 集は、「白の世界」です。白は紙や絹、陶磁器の地肌など彩色を行うための
基盤の役割を果たすとともに、水流、雪、花弁、動物の体毛、屋内外の光線など、自然が作り出す色彩としても用いられます。絵具としての白には、鉛の化合物である鉛白、貝殻を砕いたカルシウムを原料とする胡粉などがあり、それぞれ微妙に色調を異にします。豊かなバリエーションをもつ白が、赤・青・緑・黄・黄金といった明快な彩色と組み合わさることによって、作品は生き生きとした表情を見せることになります。今回は、日本と西洋の絵画・彫刻・工芸の中から、白が印象的な作品を集めてお届けします。
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◎美術の世界シリーズ 第5集
発行日:令和5年(2023)8月2日(水)
料額・種類:(A)63円×10種類(シール式)、(B)84円×10種類(シール式)
シート構成:(A)10枚(縦2×横5)、(B)10枚(縦2or3×横2or4)
切手デザイン:楠田 祐士
版式刷色:オフセット5色・ニス加工
発行枚数:(A)800万枚(80万シート)、(B)2,000万枚(200万シート)
銘版:凸版印刷

(A)63円切手(シール式)
↓(1)「鳩桜花図高浮彫花瓶」初代宮川香山 国立工芸館蔵
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↑初代宮川香山(1842~1916)は江戸幕末から大正時代にかけて活躍した陶芸家。京都の真葛焼の窯元
の子として生まれ、明治維新後に横浜へと移り、太田焼と称して主に外国向けの陶磁器を制作しました。本作は明治前期の 1871~82 年頃に制作された花瓶で、鳩や桜花を精巧な高浮彫で表現しており、地の白色との微妙な色合いの違いによって、花鳥の立体感をひときわ強調しています。

↓(2)「桜図」長谷川久蔵 総本山智積院蔵
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↑長谷川久蔵(1568~93)は桃山時代に活躍した絵師で、巨匠・長谷川等伯の子にあたります。父子で
参加した智積院の障壁画制作では、久蔵が春の「桜図」を担当しました。金箔の地に巨樹を描くのは、
この時代の大きな特徴ですが、久蔵の描く桜は大木でありながらも繊細な枝ぶりで、胡粉を盛り上げ
立体的に表現した桜の花弁もまた、装飾的な優美さを示しています。

↓(3)「那智」奥村土牛 山種美術館蔵
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↑奥村土牛(1889~1990)は、昭和期を代表する日本画家。院展を舞台に活躍し、簡潔な構図とみずみ
ずしい色彩の対比を得意としました。本作は和歌山県南部にある那智の滝を描いたもので、熊野三山の
ひとつ那智大社の御神体です。鎌倉時代の「那智瀧図」(根津美術館蔵)の構図を下敷きにしながら、
黄葉に水流の白色を並置し、霊地のもつ厳粛さと風景画としての華やかさを両立させています。

↓(4)「星」北野恒富 大阪市立美術館蔵
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↑北野恒富(1880~1947)は金沢生まれの日本画家で、明治から昭和にかけて大阪を拠点に活躍しまし
た。特に美人画に定評があり、都市に生きるモダンな女性の美しさを追求しています。本作は 1939 年
に制作されたもので、夏の夜空の深い青を背景に、女性の肌の白さや浴衣の白さが幻想的に浮かび上が
っています。

↓(5)「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」酒井抱一 出光美術館蔵
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↑酒井抱一(1761~1828)は、姫路藩主酒井家の次男として江戸藩邸に生まれ、同時代の文化人たちと
交わりながら画業を展開しました。特に、尾形光琳に私淑し、その画業の顕彰を行うとともに、装飾的
な画風を継承しています。大輪の紅白の牡丹に、アゲハチョウやモンシロチョウを配したこの図は、
四季の花鳥のうち、旧暦の四月に相当します。

↓(6)「睡れる幼きモデル」児島虎次郎 大原美術館蔵
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↑児島虎次郎(1881~1929)は岡山県出身の洋画家。東京美術学校卒業後にフランス、ベルギーに渡って画業の研鑚を積むとともに、郷土の実業家・大原孫三郎の協力を得てヨーロッパの美術品を購入し、大原美術館コレクションの基礎を築きました。本作ではモデルとなった幼い少女のかわいらしい寝姿が、画面全体のなかに白く浮かび上がっています。

↓(7)「朝顔狗子図杉戸」円山応挙 東京国立博物館蔵(Image: TNM Image Archives)
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↑円山応挙(1733~95)は丹波国(京都府)の出身で、京都に出て狩野派や中国画、西洋画の遠近法な
どを学び、写実的な画風で一世を風靡しました。本図は天明 4 年(1784)に尾張国(愛知県)の明眼院のために描いた障壁画の一部で、杉戸に朝顔と子犬を配しています。杉の木目を背景に、子犬の真っ白な毛が浮かび上がり、あどけない表情やしぐさが強調されています。

↓(8)「レースの帽子の少女」ピエール・オーギュスト・ルノワール ポーラ美術館蔵
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↑ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841~1919)はフランスで活躍した印象派の画家で、特に
人物画を得意としました。筆触を活かした光の表情の把握に優れており、本作では淡い青や緑をバック
に、少女の表情やレースの帽子が陽光のもとで輝いています。

↓(9)「雪のアルジャントゥイユ」クロード・モネ  国立西洋美術館蔵
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↑クロード・モネ(1840~1926)は、フランスで活躍した印象派の画家。季節や天候によって刻々と
変化する屋外の風景をしばしば描いています。本作はパリ郊外の町、アルジャントゥイユの駅の周辺を
描いたもので、冬の弱々しい光に照らされた、屋根や樹木に積もる雪、路上の積雪の質感を繊細に描き
分けています。

↓(10)「シロクマ」フランソワ・ポンポン  群馬県立館林美術館蔵
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↑フランソワ・ポンポン(1855~1933)は、19 世紀から 20 世紀前半のフランスで活躍した彫刻家。
特に動物の彫刻を得意とし、その形態を抽象化した作風に特徴があります。本作でも、シロクマの
大きな体をシンプルな形で表現し、毛の色は大理石の白さをうまく活かしています。


(B)84円切手(シール式)
↓(1)「鳩桜花図高浮彫花瓶」(一対のうち右側)初代宮川香山 国立工芸館蔵
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↓(2)「桜図」長谷川久蔵 総本山智積院蔵
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↓(3)「城」奥村土牛 山種美術館蔵
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↑奥村土牛が姫路城をモチーフとして 1955 年に描いた作品です。姫路城は白鷺城とも呼ばれ、漆喰の白壁に特徴がありますが、本作では大天守・小天守・櫓の連立する構造を大胆にトリミングし、青空を
背景に浮かび上がらせています。見上げるような構図によって、天守群の壮大なボリューム感が強調
されています。

↓(4)「星」北野恒富 大阪市立美術館蔵
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↓(5)「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」酒井抱一 出光美術館蔵
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↓(6)「少女」南薫造 東京国立近代美術館蔵(Photo: MOMAT / DNPartcom)
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↑南薫造(1883~1950)は明治から昭和にかけて活躍した洋画家。東京美術学校を経て渡欧し、イギリスやフランスに滞在しました。本作は、パリで描かれたもので、屋外のおだやかな光が全体を包み、静かな光と影の中に、少女の白い服がひときわ映えています。

↓(7)「朝顔狗子図杉戸」円山応挙 東京国立博物館蔵
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↓(8)「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」ヴィルヘルム・ハンマースホイ国立西洋美術館
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↑ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864~1916)は、19 世紀から 20 世紀初頭のデンマークで活躍した
画家。特に室内の人物画を得意とし、北欧の静かな光線が窓から差し込む情景をしばしば描いています。本作でも、白い壁面やドアに反射した光の表情を克明に捉えています。

↓(9)「レースの帽子の少女」ピエール・オーギュスト・ルノワール ポーラ美術館蔵
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↓(10)「シロクマ」フランソワ・ポンポン  群馬県立館林美術館蔵
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【過去の美術の世界シリーズのブログ記事】
第1集:2020年3月19日掲載:青の世界
第2集:2020年10月16日掲載:赤の世界
第3集:2021年9月8日掲載:緑の世界
第4集:2022年8月3日掲載:黄色・黄金の世界
・第5集:2023年8月2日掲載:白の世界

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◎阪神ドラ1祭りや! 西純二刀流、佐藤輝特大弾、森下&大山猛打賞に近本マルチで馬場が締める…阪神が長期ロード初戦快勝!
https://www.daily.co.jp/tigers/2023/08/01/0016651960.shtml
 先発した西純が二刀流の活躍を見せ、長期ロード初戦を白星に導いた。
 立ち上がりは不安定だった。初回1死一、三塁から石川昂の三塁ゴロを佐藤輝が捕球後に“お手玉”し、併殺が取れない間に先制点を許す。球数32球と苦戦した。味方が勝ち越した直後の三回にも細川に左翼への同点ソロを浴びた。だが、その後は復調。緩急を交えて立て直し、6回7安打2失点で4勝目を手にした。
 打でも魅せた。1点を勝ち越した直後の六回2死満塁。小笠原の直球を捉えて、走者一掃の右越え3点適時二塁打をマークした。塁上で白い歯をのぞかせ、ガッツポーズ。自らのバットでリードを広げた。
 打線も大爆発だ。1点を追う三回1死二塁では近本が一塁線を破る同点適時打をマーク。続く、2死二塁では森下が初対戦となった東海大相模高の先輩・小笠原から勝ち越しの左前適時打。さらにその後も2安打を放ち、3安打猛打賞の活躍を見せた。
 4点リードの七回1死一、二塁では佐藤輝がバックスクリーンに運ぶ今季13号3ラン。2試合ぶりとなる一発で試合を決定づけた。
 西純、森下、佐藤輝、近本だけでなく、大山も猛打賞で、最後は馬場が締めた。ドラ1が続々と躍動して3連勝を飾り、貯金は「15」に。2年連続の長期ロード白星発進と、最高のスタートを決めた。
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【打点】近本1,森下1,梅野1,西純3,佐藤4 【マルチ安打】近本2,森下3,大山3,佐藤2
【マルチ三振】近本2,森下2 【併殺】梅野(2)

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↓ヒーローの西純投手
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※長期ロード白星発進、この調子で進んでほしいね。

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