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世界遺産シリーズ第10集「ル・コルビュジエの建築作品(国立西洋美術館)」、沖ノ島世界遺産に [特殊切手]

7月14日(金)   日本郵便㈱は、世界遺産シリーズ第10集として、「ル・コルビュジエの建築作品ー近代建築運動への顕著な貢献ー」(国立西洋美術館)を題材とした特殊切手を本日発行します。

【世界遺産シリーズについて】
人類共通の文化遺産および自然遺産の国際的保護を図る目的で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき登録された、日本の世界遺産を題材として発行するシリーズ切手です。
過去にも「世界遺産シリーズ」としてシリーズ切手を発行しており、現在のシリーズは、2004(平成16)年以降に新しく登録された日本の世界遺産を題材として、2006(平成18)年以降第1集から第9集までを発行しています。

【「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」について】
ル・コルビュジエは、パリを拠点に活躍した建築家・都市計画家です。合理的、機能的で明晰なデザイン原理を絵画、建築、都市等において追求し、20世紀の建築、都市計画に大きな影響を与えました。世界各地に所在する彼の建築作品のうち、近代建築運動への顕著な貢献が見られる7カ国(フランス・日本・ドイツ・スイス・ベルギー・アルゼンチン・インド)に所在する17の資産が一括して世界遺産に登録され、3大陸にまたがる初めての世界遺産となりました。
構成資産の一つである国立西洋美術館本館は日本に所在する唯一のル・コルビュジエの設計による建築です。実業家の松方幸次郎の美術品コレクション(絵画、彫刻等)のうち、パリに保管され、第二次世界大戦末期にフランス政府に押収されたものについては、戦後その大半が日本国政府へ寄贈返還されることとなりました。その際、西洋美術の歴史が日本の人々に伝わるような美術館の建設が条件とされ、日本国政府は、国立西洋美術館本館を上野恩賜公園内に建設しました。設計者にはル・コルビュジエが選ばれ、建設に当たっては、ル・コルビュジエの下で学んだ前川國男、坂倉準三、吉阪隆正および文部省管理局教育施設部工営課(当時)が設計補助および現場監理を行っています。

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◎世界遺産シリーズ第10集「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」(国立西洋美術館)
発行日:平成29年(2017)7月14日(金)
料額・種類:82円×10種類
シート構成:10枚(縦2×横5)
切手デザイン:丸山 智
版式刷色:オフセット6色
発行枚数:800万枚(80万シート)
銘版:エンスケデ社

↓(1)、(3)、(5)、背景 国立西洋美術館本館外観
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↑ル・コルビュジエが提唱した「近代建築の5原則」や「モデュロール」(人体のサイズと黄金比を規準とした建築の寸法の決め方)が随所に見られます。
美術館の入口部分は「近代建築の5原則」の一つであるピロティです。建物を支える円柱の中心から中心までの長さや外壁の長方形、前庭の石畳の大きさは「モデュロール」によって決められています。

↓(2)国立西洋美術館本館19世紀ホール
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↑ル・コルビュジエは、巻貝が中心から出発して外に向かっていくように、コレクションが増えるにしたがって、建物の外側に展示室を追加していくことのできる「無限成長美術館」を構想していました。19世紀ホールは「無限成長美術館」の原理の一つである建物中心のホールで、ここを出発点とし、螺旋状の空間が広がっていきます。

↓(4)国立西洋美術館本館2階展示室
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↑2階展示室は角を曲がると同じような形式がまた現れる不思議な空間です。壁が所々で切れることで見通しが生まれ、来館者は途切れることなく次々に現れる展示空間を回遊するように歩きます。この見通しのよい回遊空間も「無限成長美術館」の原理の一つです。

↓(6)オーギュスト・ロダン「考える人(拡大作)」
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↑国立西洋美術館の前庭にある5点のロダンの彫刻のうちの1点で、本館に向かって右にそそり立つ巨大な「地獄の門」の上方中央に配されている「考える人」の拡大作です。ロダンの彫刻は松方コレクションの柱の一つであり、国立西洋美術館に所蔵されている58点のロダンの彫刻は代表作のほとんどを占めています。

↓(7)フィンセント・ファン・ゴッホ「ばら」
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↑松方コレクションの一つで、波乱に満ちたゴッホの晩年にあって、強烈な色彩の対比やうねるような筆遣いは影を潜め、珍しく穏やかな印象を与える作品です。1889(明治22)年に入院したサン=レミの精神療養院に咲くばらが描かれています。

↓(8)エドゥアール・マネ「花の中の子ども(ジャック・オシュデ)」
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↑明るい色彩と生動感の溢れる筆遣いにより、戸外の光の下での「現代生活」という主題を追求した、技法、主題の点で、1970年代のマネの作品の特徴が認められる作品です。印象派の初期の重要なコレクターとして知られる実業家エルネスト・オシュデの家の庭園に長男のジャックが描かれています。

↓(9)ポール・シニャック「サン=トロぺの港」
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↑シニャックが新印象派の点描法で描き始めて15年ほど経ってからの作品で、初期に比べて点の粒が大きく、オレンジ色の遠景と青みを帯びた近景の対比が鮮烈に感じられます。サン=トロペ港は南フランスの地中海に面した町でシニャックはこの町の美しさに魅了され、毎年のように足を運んで制作に励みました。

↓(10)クロード・モネ「睡蓮」
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↑ロダンの彫刻と並ぶ松方コレクションの柱がモネの作品です。モネのライフワークともいえる睡蓮をモチーフにした絵画は200点以上を超え、本作品の制作時にはすでに20年近く睡蓮が描かれていました。花や水面の影に見られる、細部を大胆に省略した表現は、後の表現主義や抽象絵画にもつながる、モネの革新性を示すものといえます。

【「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産】
記念工作物9件、遺跡8件、合計17件で、7ヵ国に及んでいる。
その内訳は、ドイツ(1件)、アルゼンチン(1件)、ベルギー(1件)、フランス(10件)、インド(1件)、日本(1件)、スイス(1件)です。

★ドイツ
ヴァイセンホーフ・ジードルングの住宅

★アルゼンチン
クルチェット邸

★ベルギー
ギエット邸

★フランス
ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸
ペサックの集合住宅
・サヴォワ邸
・ナンジェセール・エ・コリ通りのアパート
ユニテ・ダビタシオン
サン・ディエ工場
・ロンシャンの礼拝堂
カップ・マルタンの小屋
ラ・トゥーレットの修道院
・フィルミニのレクリエーション・センター

★インド
チャンディーガル

★スイス
レマン湖畔の小さな家
イムーブル・クラルテ

【過去の世界遺産シリーズ切手一覧】
・第1集:2006年6月23日発行:「紀伊山地の霊場と参詣道」
・第2集:2007年3月23日発行」「     同上        」
第3集:2007年7月6日発行:「知床」
第4集:2008年10月23日発行:「石見銀山遺跡とその文化的景観」
第5集:2012年6月20日発行:「小笠原諸島」
第6集:2012年6月29日発行:「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」
第7集:2014年6月26日発行:「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」
第8集:2015年6月25日発行:「富岡製糸場と絹産業遺産群」
第9集:2016年7月8日発行:「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」
・第10集:2017年7月14日発行」「ル・コルビュジエの建築作品ー近代建築運動への顕著な貢献ー」(国立西洋美術館)

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◎沖ノ島、世界遺産に 勧告を覆し、8資産の一括登録決定
http://www.asahi.com/articles/ASK745WNJK74UCLV00R.html?iref=pc_extlink
↓(朝日新聞デジタルより)
 ポーランドのクラクフで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は9日、福岡県の「『神宿る島』宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群」を世界文化遺産に登録することを決めた。構成8資産のうち、ユネスコの諮問機関が4資産を「除外」するよう勧告したが、世界遺産委は逆転で一括登録を認めた。
 今回の登録で国内の文化遺産は17件、自然遺産と合わせた世界遺産は21件になる。九州からは2015年の「明治日本の産業革命遺産」(九州・山口地域など8県)以来となる。
 構成資産は、本土から約60キロの玄界灘に浮かび、「日本書紀」にも登場する海の女神が鎮座する宗像大社沖津宮(おきつみや)がある沖ノ島と、いずれも島に付随する小屋島(こやじま)、御門柱(みかどばしら)、天狗岩(てんぐいわ)(以上宗像市)の4資産のほか、本土から約11キロ沖の大島にある中津宮(なかつみや)と沖津宮遥拝(ようはい)所▽本土にある宗像大社辺津宮(へつみや)(同)▽信仰を支えた宗像族の墓とされる新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群(福津市)の計8資産。中津宮と辺津宮もそれぞれ別な女神をまつる。「顕著な普遍的価値がある」「航海の安全を祈願する信仰が古代から現代まで断絶なく続いていることを示し、価値が高い」「航海に関する分野は今の世界遺産一覧表には少ない分野」と評価された。
 諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は5月、後者の4資産を「国家的なものにとどまり、世界的な価値は認められない」として除外勧告したが、国や地元は世界遺産委の委員国に8資産の一括登録を熱心に説得。この日の審議では各国から「すべての要素が互いに機能し、価値がある」など一括登録を支持する発言が相次いだ。
 周囲約4キロの沖ノ島は4~9世紀、朝鮮半島や中国大陸への航海の安全などを願う国家的祭祀(さいし)が行われた。銅鏡や黄金の指輪、朝鮮半島の馬具、シルクロード由来のガラス製品など8万点にのぼる奉献品(国宝)が出土し、「海の正倉院」とも称される。
 沖ノ島への入島は原則禁じられ、女人禁制▽島で見聞したことを漏らしてはならない▽島にあるものを何一つ持ち帰ってはいけないなど、多くの宗教的なタブーもある。今後、文化遺産の保護と観光の両立、船舶の接近や無断上陸への対策などが課題となる。
 「沖ノ島」は「古代祭祀の変遷を示す考古遺跡がほぼ手つかずの状態で残されている」などとして2009年、国内候補の一覧表「暫定リスト」に記載され、15年の文化審議会で国内推薦候補に決定した。
※「完全復活、やったー」歓喜の地元 世界遺産に沖ノ島

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◎ウィンブルドン4強出揃う

【女子シングルス準々決勝】
ガルビネ・ムグルッサ(ESP)6-3、6-4 ⑦スベトラーナ・クズネツォワ(RUS)
マグダレナ・リバリコ(SVK)6-3,6-3 ㉔ココ・バンダウェイ(USA)

ビーナス・ウイリアムズ(USA)6-3、7-5 ⑬エレナ・オスタペンコ(LAT)
ジョハナ・コンタ(GBR)6-7,7-6、6-4 ②シモナ・ハレブ(ROU)

※私は、ジョハナ・コンタ選手を応援します。

【男子シングルス準々決勝】
サム・クエリー(USA)3-6、6-4、6-7、6-1、6-1 ①アンディ・マレー(GBR)
マリン・チリッチ(CRO)3-6,7-6,7-5,5-7、6-1 ⑯ジル・ミュラー(LUX)

トマーシュ・ベルディヒ(CZE)7-6、2-0 Ret.  ②ノバク・ジョコビッチ(SRB)
ロジャー・フェデラー(SUI) 6-4,6-2,7-6 ⑥ミロシュ・ラオニッチ(CAN)

※私はロジャー・フェデラーを応援します。

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