榎並和春 絵画展・小島工房 螺鈿漆芸展(阪急)、佐渡島金山が世界遺産、パリ五輪速報 [美術画廊]
7月30日(火) 先日、阪急百貨店の美術画廊に立ち寄りましたので紹介します。
◎榎並和春 絵画展―日々賛々―
期間:2024年7月24日(水)~7月30日(火)
会場:阪急うめだ本店7階 美術画廊
https://abc0120.net/2024/06/13/150644/
https://enami.sakura.ne.jp/topindex.html
日々賛々ー~昔ジャニス・イアンの「17才の頃」という歌があったのを覚えていますか。17、8歳の不安定な年頃のことを、ささやくように唄って一世を風靡しました。10代の生まれたばかりの精神は儚げで繊細で美しくもあります。確かに私にもそんな頃があった気がします。しかし、時間というのは相対的なもので、この歳になると10年は昨日のことのように、一生は瞬く間に過ぎてしまいます。人はいつまでたっても迷うことばかりです。歳をとっても何も解決していない事実に唖然とするばかりです。不安定な年頃とは、かえって老いた今のことかもしれません。人は生きてきたように老いて行くといいます。これは誰も避けることが出来ない事実のようです。そうであるなら、残された日々を楽しく生きて行くしかありません。今回も祈りにも似た、なにげない日々の賛歌を歌おうと思います。ご来廊をこころよりお待ちしております。 (榎並和春) (美術散歩より)
【略歴】
1952年、兵庫県に生まれる。
1981年、山梨大学教育学部美術科 卒業。
1992年、第一回小磯良平大賞展 入選(小磯記念館・兵庫)。山梨県新人選抜展大賞 受賞(山梨県立美術館)。
1993年、国画会展新人賞 受賞(’96同奨励賞 受賞・’07会員推挙、東京都美術館)。印象・神戸絵画展大賞 受賞(神戸市立博物館)。
1994年、昭和会展 招待(’95)(日動画廊・銀座)。
1995年、イタリアを中心に1年間海外で研修(大木記念財団海外研修奨学金にて)。
1997年、以降各地で個展を中心に発表。
2007年、阪急うめだ本店で個展開催(’09・’11・’14・’16・’18・’20・’22)。
パブリックコレクション(山梨県立美術館・山梨県立大学・山梨英和大学・山梨県文化課・神戸市文化課・イタリア・ナルニ市役所)。
以下の画像は、上記サイト及びパンフレットより借用。
↓「ローマの松」
↓パンフレット
↓「旅支度」
↓「パリオ」
↓「われもこふ」
↓「村はずれ」
【過去の榎並和春展のブログ記事】
・2014年6月15日掲載
・2016年6月18日掲載
・2018年7月3日掲載
・2020年6月29日掲載
・2022年3月12日掲載:ART IN JAZZ 15人の~
・2022年7月3日掲載:個展
・2023年12月26日掲載:新年を彩る~アートな暮らし(阪急)
====================================
◎小島工房 螺鈿漆芸展
期間:2024年7月24日(水)~7月30日(火)
会場:阪急うめだ本店7階 美術画廊
https://abc0120.net/2024/06/13/150647/
https://www.instagram.com/sawakokojima/
魅惑の輝きを放つ小島紗和子の螺鈿漆芸展。師は、亡き父、小島雄四郎氏。人間国宝・黒田辰秋氏について、研鑽した父の技を継承し、さらに個性を注いだ作品、約200点が揃います。日々の生活や晴れの日に楽しんでいただける螺鈿のお椀やお皿、アクセサリー、お茶道具などをご覧ください。(美術散歩)
【小島紗和子の略歴】
2008年、小島雄四郎の下で漆の仕事を始める。
2018年、阪急うめだ本店美術画廊にて親子展開催(以降毎年)。
2020年、父、雄四郎亡き後の小島工房を引き継ぎ、丹波市にて工房を構える。
以下の画像は、上記サイト及びパンフレットより借用。
↓「螺鈿硯箱」
↓パンフレット
↓螺鈿メキシコアワビ大棗、螺鈿緑漆聖餅箱、螺鈿朱漆棗
↓螺鈿角切盆、螺鈿蓋付椀
↓螺鈿皿
【過去の小島雄四郎展及び小島工房展のブログ記事】
・第18回展:2014年7月1日掲載
・第19回展:2015年6月14日掲載
・第20回展:2016年7月3日掲載
・第21回展:2017年7月8日掲載
・第22回展:2018年7月16日掲載
・第23回展:2019年7月9日掲載
・遺作展:2020年7月12日掲載
・2021年7月13日掲載:小島工房 螺鈿漆芸展
・2022年7月12日掲載:小島工房 螺鈿漆芸展
・2023年7月16日掲載:小島工房 螺鈿漆芸展
========================================
◎「佐渡島の金山」が世界遺産に 韓国と合意、勧告対応し逆転登録
https://mainichi.jp/articles/20240727/k00/00m/040/079000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailsokuho
インド・ニューデリーで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は27日、「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)を世界文化遺産に登録することを決めた。ユネスコ諮問機関は申請内容の補足を求める「情報照会」の勧告を出していたが、朝鮮半島出身労働者に関する歴史を含む「全体の歴史」を現地の展示に反映するなどの対応を取ったことで「逆転登録」となった。
ユネスコ諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は6月、構成資産のうち「江戸期より後の遺構が大部分を占める」として「相川鶴子(あいかわつるし)金銀山」にある北沢地区を除外することや保護エリアの拡大を要請。さらに韓国の主張を念頭に、追加的勧告として、江戸期に限らず全期間の金山の歴史を説明する展示戦略を策定することを求めた。
日本はこれらの勧告内容に対応。歴史の展示については、「相川郷土博物館」に金山の労働者に朝鮮半島出身者を含むことや、日本人に比べ従事する作業が過酷だったことを示すパネルなどを新たに設置する。
佐渡島の金山を巡っては、韓国が日本の植民地時代に朝鮮半島出身者の強制労働があったとして、登録に反発してきた。世界遺産の登録には21の委員国全ての賛成が原則必要で、日本政府は委員国の一つである韓国と水面下で調整。イコモスの勧告を受け入れることで合意に至った。
日本の世界文化遺産登録は2021年の「北海道・北東北の縄文遺跡群」以来で21件目となる。佐渡島の金山は「西三川(にしみかわ)砂金山」と相川鶴子金銀山の2鉱山で構成される。世界的に機械化が進んだ16~19世紀に手工業による純度の高い金の生産システムを発展させ、17世紀には世界最大級の金生産地となった。日本政府は「手工業による金生産システムの最高到達点」とし、遺構が良好な状態で保存されている点を強調していた。
世界遺産
1975年に発効した世界遺産条約に基づき、ユネスコが人類共通の財産として登録する。歴史的建造物や遺跡が対象の文化遺産、貴重な生態系などの自然遺産、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産の3分野がある。締約国が候補を推薦し、締約国の代表で構成する世界遺産委員会が諮問機関の勧告を踏まえて登録の可否を決める。開発などで遺産の価値が損なわれると登録を抹消される場合もある。現在の登録総数は1199件で、内訳は文化933、自然227、複合39。日本では「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県)など文化遺産が20件、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄両県)など自然遺産が5件ある。
=======================================
◎パリ五輪速報 日本のメダル数:金4+銀2+銅2=8
【柔道】男子66kg級決勝
29日:阿部一二三(金メダル)
【フェンシング】男子エペ個人決勝
29日:加納虹輝(金メダル)
【競泳】男子400m個人メドレー決勝
29日:松下知之(銀メダル)
【スケートボード】女子ストリート決勝
29日:吉沢恋(金メダル)
【スケートボード】女子ストリート決勝
29日:赤間凛音(銀メダル)
【サッカー】女子1次ラウンド・グループC
29日:○日本 2-1 ●ブラジル
【馬術】総合馬術団体決勝
29日:○日本(銅メダル)
★劇的逆転でブラジル撃破のなでしこ、笑顔の熊谷紗希「次につながる」パリ五輪サッカー女子
https://www.sankei.com/article/20240729-PVH4DDNF4VM3JD6ULU5JEQVHOQ/?outputType=theme_paris2024
パリ五輪サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は28日、パリで行われた1次リーグ第2戦でブラジルと対戦し、2-1で勝った。なかなかお目にかかれない劇的な逆転。試合後の取材エリアでは、PKを外した田中が泣き、決勝ゴールの谷川も泣き、同点PKを決めた主将の熊谷は笑った。1次リーグ敗退の危機から息を吹き返したなでしこの感情がほとばしった。
田中は0-0の前半ロスタイムに得たPKのキッカーを任されながら、GKに阻止された。後半11分に先制を許して最終盤に突入し、「これで負けたらと思うと怖かった」。後半追加タイムの逆転劇でPK失敗のショックは軽減され、「仲間に助けられて感謝している」とタオルで目頭を押さえた。
1-1の後半追加タイムに、敵陣のこぼれ球をワンタッチでたたき込んだ谷川も涙があふれた。初めて五輪の舞台に立った感想などを話しているうちに合宿直前に負った故障を思い返し、「選手やスタッフが支えてくれたおかげで今がある」と言葉を詰まらせた。
「どうしちゃったの。私たち、勝ったんじゃないの」とすぐさま谷川に笑いかけたのは熊谷だ。0-1の後半追加タイムに起死回生の同点PKを決めた強心臓の33歳は「こういう勝ち方は次につながる」と笑顔が絶えなかった。
多くの時間帯でブラジルに主導権を握られ、本来の姿とは程遠い。それでも後半追加タイムに入ってから勝ち点を0から3へ変えたことは、チームを立て直すきっかけになり得る。決勝トーナメント進出を懸けた31日のナイジェリア戦。命拾いを無駄にはしない。
★総合馬術団体 日本 銅メダル パリオリンピック 馬術で92年ぶり
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240729/k10014528961000.html
パリオリンピック、馬術の総合馬術の団体で日本が銅メダルを獲得しました。
日本が馬術でメダルを獲得したのは、1932年のロサンゼルス大会、個人種目で金メダルを獲得した西竹一さん以来92年ぶり、団体でメダルを獲得したのは初めてです。
総合馬術は、馬場馬術とクロスカントリー、それに障害馬術の3種目からなり、個人と団体を兼ねて3日間にわたって行われます。
日本は28日に2種目目のクロスカントリーを終えてメダル圏内の3位につけましたが、29日の馬体検査で北島隆三選手の馬がクリアできず20点減点されて、5位スタートで最後の種目「障害馬術」に臨みました。
日本は、北島選手に代わって出場した田中利幸選手が1番手で登場し、安定した騎乗でわずかな減点に抑えました。
続く戸本一真選手も安定した美しいジャンプですべての障害物をミスなく跳び越え、減点のない完璧な騎乗を披露しました。
最後に、5大会連続のオリンピック出場となった大岩義明選手が登場し、規定時間を超過したわずかな減点に抑え、美しい騎乗を見せました。
日本は3種目の合計で115.8の減点で銅メダルを獲得しました。
日本が馬術でメダルを獲得したのは、1932年のロサンゼルス大会、個人種目で金メダルを獲得した西竹一さん以来92年ぶり、団体でメダルを獲得したのは初めてです。
金メダルはイギリスで2連覇を果たし、銀メダルはフランスでした。
総合馬術、団体の日本は一度は出場への道を絶たれながらも繰り上げでたどり着いたオリンピックの舞台で、馬術としては92年ぶり、団体では初めてのメダル獲得という快挙を達成しました。
総合馬術は長方形の馬場の中で、馬のステップの正確さや動きの美しさなどを競う「馬場馬術」。
丸太や池などのさまざまな障害物が設置されたコースで競う「クロスカントリー」。
コースに設置された障害物を決められた順番どおりに跳び越える「障害馬術」。
この3種目の総合力を競います。
同じ馬に騎乗して3日間かけて行われ、減点が少ないほど上位となるため、いかに「人馬一体」となってミスを抑えるかがポイントとなります。
パリオリンピックのメンバーの大岩義明選手、戸本一真選手、北島隆三選手に加えて、今回はリザーブとなった田中利幸選手の4人は東京大会の前からチームを組み、2018年の世界選手権では過去最高となる4位に入るなど、実力を示してきました。
11位に終わった東京大会後も4人でパリオリンピック出場を目指しましたが、出場権獲得のかかった2022年の世界選手権では11位。
そして、去年行われた5か国中2位までに出場権が与えられる地域予選会ではわずか3ポイントあまりの差で3位となって、団体としての出場の道は一度は絶たれました。
しかし、その後、この予選会で2位に入った中国の馬から規制薬物が検出されたとして、騎乗していた選手の成績が取り消されたため、日本の順位が繰り上がって、出場権を獲得しました。
########################################
◎榎並和春 絵画展―日々賛々―
期間:2024年7月24日(水)~7月30日(火)
会場:阪急うめだ本店7階 美術画廊
https://abc0120.net/2024/06/13/150644/
https://enami.sakura.ne.jp/topindex.html
日々賛々ー~昔ジャニス・イアンの「17才の頃」という歌があったのを覚えていますか。17、8歳の不安定な年頃のことを、ささやくように唄って一世を風靡しました。10代の生まれたばかりの精神は儚げで繊細で美しくもあります。確かに私にもそんな頃があった気がします。しかし、時間というのは相対的なもので、この歳になると10年は昨日のことのように、一生は瞬く間に過ぎてしまいます。人はいつまでたっても迷うことばかりです。歳をとっても何も解決していない事実に唖然とするばかりです。不安定な年頃とは、かえって老いた今のことかもしれません。人は生きてきたように老いて行くといいます。これは誰も避けることが出来ない事実のようです。そうであるなら、残された日々を楽しく生きて行くしかありません。今回も祈りにも似た、なにげない日々の賛歌を歌おうと思います。ご来廊をこころよりお待ちしております。 (榎並和春) (美術散歩より)
【略歴】
1952年、兵庫県に生まれる。
1981年、山梨大学教育学部美術科 卒業。
1992年、第一回小磯良平大賞展 入選(小磯記念館・兵庫)。山梨県新人選抜展大賞 受賞(山梨県立美術館)。
1993年、国画会展新人賞 受賞(’96同奨励賞 受賞・’07会員推挙、東京都美術館)。印象・神戸絵画展大賞 受賞(神戸市立博物館)。
1994年、昭和会展 招待(’95)(日動画廊・銀座)。
1995年、イタリアを中心に1年間海外で研修(大木記念財団海外研修奨学金にて)。
1997年、以降各地で個展を中心に発表。
2007年、阪急うめだ本店で個展開催(’09・’11・’14・’16・’18・’20・’22)。
パブリックコレクション(山梨県立美術館・山梨県立大学・山梨英和大学・山梨県文化課・神戸市文化課・イタリア・ナルニ市役所)。
以下の画像は、上記サイト及びパンフレットより借用。
↓「ローマの松」
↓パンフレット
↓「旅支度」
↓「パリオ」
↓「われもこふ」
↓「村はずれ」
【過去の榎並和春展のブログ記事】
・2014年6月15日掲載
・2016年6月18日掲載
・2018年7月3日掲載
・2020年6月29日掲載
・2022年3月12日掲載:ART IN JAZZ 15人の~
・2022年7月3日掲載:個展
・2023年12月26日掲載:新年を彩る~アートな暮らし(阪急)
====================================
◎小島工房 螺鈿漆芸展
期間:2024年7月24日(水)~7月30日(火)
会場:阪急うめだ本店7階 美術画廊
https://abc0120.net/2024/06/13/150647/
https://www.instagram.com/sawakokojima/
魅惑の輝きを放つ小島紗和子の螺鈿漆芸展。師は、亡き父、小島雄四郎氏。人間国宝・黒田辰秋氏について、研鑽した父の技を継承し、さらに個性を注いだ作品、約200点が揃います。日々の生活や晴れの日に楽しんでいただける螺鈿のお椀やお皿、アクセサリー、お茶道具などをご覧ください。(美術散歩)
【小島紗和子の略歴】
2008年、小島雄四郎の下で漆の仕事を始める。
2018年、阪急うめだ本店美術画廊にて親子展開催(以降毎年)。
2020年、父、雄四郎亡き後の小島工房を引き継ぎ、丹波市にて工房を構える。
以下の画像は、上記サイト及びパンフレットより借用。
↓「螺鈿硯箱」
↓パンフレット
↓螺鈿メキシコアワビ大棗、螺鈿緑漆聖餅箱、螺鈿朱漆棗
↓螺鈿角切盆、螺鈿蓋付椀
↓螺鈿皿
【過去の小島雄四郎展及び小島工房展のブログ記事】
・第18回展:2014年7月1日掲載
・第19回展:2015年6月14日掲載
・第20回展:2016年7月3日掲載
・第21回展:2017年7月8日掲載
・第22回展:2018年7月16日掲載
・第23回展:2019年7月9日掲載
・遺作展:2020年7月12日掲載
・2021年7月13日掲載:小島工房 螺鈿漆芸展
・2022年7月12日掲載:小島工房 螺鈿漆芸展
・2023年7月16日掲載:小島工房 螺鈿漆芸展
========================================
◎「佐渡島の金山」が世界遺産に 韓国と合意、勧告対応し逆転登録
https://mainichi.jp/articles/20240727/k00/00m/040/079000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailsokuho
インド・ニューデリーで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は27日、「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)を世界文化遺産に登録することを決めた。ユネスコ諮問機関は申請内容の補足を求める「情報照会」の勧告を出していたが、朝鮮半島出身労働者に関する歴史を含む「全体の歴史」を現地の展示に反映するなどの対応を取ったことで「逆転登録」となった。
ユネスコ諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は6月、構成資産のうち「江戸期より後の遺構が大部分を占める」として「相川鶴子(あいかわつるし)金銀山」にある北沢地区を除外することや保護エリアの拡大を要請。さらに韓国の主張を念頭に、追加的勧告として、江戸期に限らず全期間の金山の歴史を説明する展示戦略を策定することを求めた。
日本はこれらの勧告内容に対応。歴史の展示については、「相川郷土博物館」に金山の労働者に朝鮮半島出身者を含むことや、日本人に比べ従事する作業が過酷だったことを示すパネルなどを新たに設置する。
佐渡島の金山を巡っては、韓国が日本の植民地時代に朝鮮半島出身者の強制労働があったとして、登録に反発してきた。世界遺産の登録には21の委員国全ての賛成が原則必要で、日本政府は委員国の一つである韓国と水面下で調整。イコモスの勧告を受け入れることで合意に至った。
日本の世界文化遺産登録は2021年の「北海道・北東北の縄文遺跡群」以来で21件目となる。佐渡島の金山は「西三川(にしみかわ)砂金山」と相川鶴子金銀山の2鉱山で構成される。世界的に機械化が進んだ16~19世紀に手工業による純度の高い金の生産システムを発展させ、17世紀には世界最大級の金生産地となった。日本政府は「手工業による金生産システムの最高到達点」とし、遺構が良好な状態で保存されている点を強調していた。
世界遺産
1975年に発効した世界遺産条約に基づき、ユネスコが人類共通の財産として登録する。歴史的建造物や遺跡が対象の文化遺産、貴重な生態系などの自然遺産、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産の3分野がある。締約国が候補を推薦し、締約国の代表で構成する世界遺産委員会が諮問機関の勧告を踏まえて登録の可否を決める。開発などで遺産の価値が損なわれると登録を抹消される場合もある。現在の登録総数は1199件で、内訳は文化933、自然227、複合39。日本では「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県)など文化遺産が20件、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄両県)など自然遺産が5件ある。
=======================================
◎パリ五輪速報 日本のメダル数:金4+銀2+銅2=8
【柔道】男子66kg級決勝
29日:阿部一二三(金メダル)
【フェンシング】男子エペ個人決勝
29日:加納虹輝(金メダル)
【競泳】男子400m個人メドレー決勝
29日:松下知之(銀メダル)
【スケートボード】女子ストリート決勝
29日:吉沢恋(金メダル)
【スケートボード】女子ストリート決勝
29日:赤間凛音(銀メダル)
【サッカー】女子1次ラウンド・グループC
29日:○日本 2-1 ●ブラジル
【馬術】総合馬術団体決勝
29日:○日本(銅メダル)
★劇的逆転でブラジル撃破のなでしこ、笑顔の熊谷紗希「次につながる」パリ五輪サッカー女子
https://www.sankei.com/article/20240729-PVH4DDNF4VM3JD6ULU5JEQVHOQ/?outputType=theme_paris2024
パリ五輪サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は28日、パリで行われた1次リーグ第2戦でブラジルと対戦し、2-1で勝った。なかなかお目にかかれない劇的な逆転。試合後の取材エリアでは、PKを外した田中が泣き、決勝ゴールの谷川も泣き、同点PKを決めた主将の熊谷は笑った。1次リーグ敗退の危機から息を吹き返したなでしこの感情がほとばしった。
田中は0-0の前半ロスタイムに得たPKのキッカーを任されながら、GKに阻止された。後半11分に先制を許して最終盤に突入し、「これで負けたらと思うと怖かった」。後半追加タイムの逆転劇でPK失敗のショックは軽減され、「仲間に助けられて感謝している」とタオルで目頭を押さえた。
1-1の後半追加タイムに、敵陣のこぼれ球をワンタッチでたたき込んだ谷川も涙があふれた。初めて五輪の舞台に立った感想などを話しているうちに合宿直前に負った故障を思い返し、「選手やスタッフが支えてくれたおかげで今がある」と言葉を詰まらせた。
「どうしちゃったの。私たち、勝ったんじゃないの」とすぐさま谷川に笑いかけたのは熊谷だ。0-1の後半追加タイムに起死回生の同点PKを決めた強心臓の33歳は「こういう勝ち方は次につながる」と笑顔が絶えなかった。
多くの時間帯でブラジルに主導権を握られ、本来の姿とは程遠い。それでも後半追加タイムに入ってから勝ち点を0から3へ変えたことは、チームを立て直すきっかけになり得る。決勝トーナメント進出を懸けた31日のナイジェリア戦。命拾いを無駄にはしない。
★総合馬術団体 日本 銅メダル パリオリンピック 馬術で92年ぶり
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240729/k10014528961000.html
パリオリンピック、馬術の総合馬術の団体で日本が銅メダルを獲得しました。
日本が馬術でメダルを獲得したのは、1932年のロサンゼルス大会、個人種目で金メダルを獲得した西竹一さん以来92年ぶり、団体でメダルを獲得したのは初めてです。
総合馬術は、馬場馬術とクロスカントリー、それに障害馬術の3種目からなり、個人と団体を兼ねて3日間にわたって行われます。
日本は28日に2種目目のクロスカントリーを終えてメダル圏内の3位につけましたが、29日の馬体検査で北島隆三選手の馬がクリアできず20点減点されて、5位スタートで最後の種目「障害馬術」に臨みました。
日本は、北島選手に代わって出場した田中利幸選手が1番手で登場し、安定した騎乗でわずかな減点に抑えました。
続く戸本一真選手も安定した美しいジャンプですべての障害物をミスなく跳び越え、減点のない完璧な騎乗を披露しました。
最後に、5大会連続のオリンピック出場となった大岩義明選手が登場し、規定時間を超過したわずかな減点に抑え、美しい騎乗を見せました。
日本は3種目の合計で115.8の減点で銅メダルを獲得しました。
日本が馬術でメダルを獲得したのは、1932年のロサンゼルス大会、個人種目で金メダルを獲得した西竹一さん以来92年ぶり、団体でメダルを獲得したのは初めてです。
金メダルはイギリスで2連覇を果たし、銀メダルはフランスでした。
総合馬術、団体の日本は一度は出場への道を絶たれながらも繰り上げでたどり着いたオリンピックの舞台で、馬術としては92年ぶり、団体では初めてのメダル獲得という快挙を達成しました。
総合馬術は長方形の馬場の中で、馬のステップの正確さや動きの美しさなどを競う「馬場馬術」。
丸太や池などのさまざまな障害物が設置されたコースで競う「クロスカントリー」。
コースに設置された障害物を決められた順番どおりに跳び越える「障害馬術」。
この3種目の総合力を競います。
同じ馬に騎乗して3日間かけて行われ、減点が少ないほど上位となるため、いかに「人馬一体」となってミスを抑えるかがポイントとなります。
パリオリンピックのメンバーの大岩義明選手、戸本一真選手、北島隆三選手に加えて、今回はリザーブとなった田中利幸選手の4人は東京大会の前からチームを組み、2018年の世界選手権では過去最高となる4位に入るなど、実力を示してきました。
11位に終わった東京大会後も4人でパリオリンピック出場を目指しましたが、出場権獲得のかかった2022年の世界選手権では11位。
そして、去年行われた5か国中2位までに出場権が与えられる地域予選会ではわずか3ポイントあまりの差で3位となって、団体としての出場の道は一度は絶たれました。
しかし、その後、この予選会で2位に入った中国の馬から規制薬物が検出されたとして、騎乗していた選手の成績が取り消されたため、日本の順位が繰り上がって、出場権を獲得しました。
########################################